スマート・＃1

スマート＃1：革新的なコンパクトEV

スマートブランドが贈るコンパクトEV、スマート＃1は、2019年にダイムラーと浙江吉利控股集団による合弁会社設立後、初めて世に送り出された量産モデルです。その誕生から販売開始までの道のりは、革新的な技術とデザインへの追求の物語でもあります。

開発から量産化へ

スマート＃1の開発は、2021年9月のIAAモビリティでのコンセプトモデル「コンセプト＃1」発表から始まりました。その後、2022年4月にベルリンで量産モデルが初公開され、中国・西安の新工場での生産を経て、同年9月には中国市場、翌2023年初頭にはヨーロッパ市場への納車が開始されました。このプロジェクトは、メルセデス・ベンツと吉利汽車の合同チームにより推進され、デザインはメルセデス・ベンツ、技術と生産は吉利汽車がそれぞれ担当するという体制のもと進められました。

デザインと性能

スマート＃1は、Bセグメントに属するコンパクトCUVです。吉利汽車が開発したSEAプラットフォームを採用しており、Zeekr 001やボルボEX30といったモデルとプラットフォームを共有する兄弟車と言えるでしょう。

ボディデザインにおいては、空力性能の向上が重視されました。中国自動車工学研究所での綿密な空力試験を経て、Cd値0.29という優れた数値を実現しています。

また、2022年8月の成都モーターショーでは、ブラバスがデザインを手掛けた上級グレード「＃1ブラバス」が発表されました。ツインモーターによる4輪駆動システムを搭載し、最高出力315kW（428ps）、最大トルク584Nmというパワフルな性能を誇り、0-100km/h加速はわずか3.9秒という俊敏性を備えています。エクステリアやインテリアにもブラバスならではのデザインが施され、スポーティで高級感のある仕上がりとなっています。

パワートレインとバッテリー

スマート＃1のパワートレインは、後輪駆動（RWD）モデルと4輪駆動（4WD）モデルが用意されています。RWDモデルはリヤに1基、4WDモデルは前後に各1基の同期モーターを搭載。4WDモデルの最高出力は315kW（428ps）に達します。バッテリーは、49kWhのLFPリチウムイオンバッテリーと66kWhのNMCリチウムイオンバッテリーの2種類が用意されており、航続距離と性能のバランスから選択可能です。

受賞歴と評価

スマート＃1は、その優れたデザインと性能によって高い評価を得ています。2023年には、権威あるデザイン賞であるレッド・ドット・デザイン賞とIFデザイン賞を受賞。さらに、ドイツの自動車雑誌Auto Bildが主催するゴールデン・ステアリング・ホイール賞において、「Best Car under 50,000 euros」賞を受賞するなど、高い評価を獲得しています。

まとめ

スマート＃1は、革新的な技術と洗練されたデザイン、そして優れた走行性能を兼ね備えた、魅力的なコンパクトEVです。数々の賞を受賞した実績からも、その高い品質と魅力が証明されています。今後、EV市場におけるスマート＃1の活躍が期待されます。

もう一度検索