スラートターニー空港

スラートターニー空港は、タイ南部スラートターニー県プンピン郡に位置する国際空港です。この空港の大きな特徴は、タイ王国空軍の第7航空団スラートターニー空軍基地と滑走路を共有している点です。そのため、民間航空の便だけでなく、軍用機の運用も行われています。空港はスラートターニー市街地から西へ約21kmの距離にあり、アクセスも比較的容易です。

民間航空と軍事利用

スラートターニー空港は、民間航空の商業利用の他、タイ王国空軍の基地としても重要な役割を担っています。具体的には、第4空軍管区に属する第7航空団がこの空港を拠点としており、その活動は多岐に渡ります。第7航空団には、第701飛行隊と第702飛行隊があり、それぞれ異なる種類の航空機を運用しています。

第701飛行隊は、サーブ 39 グリペンC/D「シャーク」戦闘機6機と、ノースロップF-5「タイガー」（F-5B/F-5E）戦闘機12機を保有しています。一方、第702飛行隊は、早期警戒機サーブ340AEWと輸送機サーブSF340を運用しており、空軍の防衛能力と輸送能力を支えています。これらの軍用機の存在が、空港の安全保障上の重要性を示しています。

過去の事故

過去には、この空港で重大な航空事故が発生しています。1998年12月11日、バンコクからスラートターニーへ向かっていたタイ国際航空261便（エアバスA310型機）が、着陸進入中に激しい雨に見舞われ、着陸を試みたものの、空港から約3km離れた田圃に墜落しました。この事故により、乗客乗員合わせて146名が亡くなるという大変痛ましい結果となりました。この事故は、空港の安全管理体制の見直しや航空機の運航における気象条件の重要性を改めて認識させる出来事となりました。

空港の現状と今後

現在、スラートターニー空港は、民間航空と軍事利用の両面で重要な役割を果たしており、タイ南部の経済発展や安全保障に貢献しています。今後の更なる発展や安全性の向上に期待が寄せられています。

外部リンク

Surat Thani Airport(英語)
Surat Thani (VTSB)(英語)

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