スリザー

映画『スリザー』の詳細解説

『スリザー』（Slither）は、2006年に公開されたアメリカのSFホラーコメディ[[映画]]です。ジェームズ・ガンが監督を務めた初の作品であり、彼の独特な作風が色濃く反映されています。

ストーリー

物語は、アメリカ南西部の田舎町が舞台。鹿狩りの前夜祭で賑わう中、町の有力者であるグラントは、妻のスターラと些細なことで喧嘩し、酒場でやけ酒を飲んでいました。そこへ、昔の女友達ブレンダが現れ、意気投合した二人は、思い出の場所である町の外れの森へと向かいます。しかし、その森には、宇宙から隕石とともに地球にやってきた謎の地球外生命体が潜んでいました。偶然にも、グラントはその生命体を発見し、ナメクジのような姿をした生物に寄生されてしまいます。

その日から、グラントの様子は一変。町では次々と行方不明者が現れ始めます。グラントの異変に気づいたスターラは、夫がもはや人間ではないことを知ります。グラントはイカのような姿に変貌し、スターラに襲いかかりますが、彼女の幼馴染である警察署長のビルの手助けによって、何とか難を逃れます。ビルに撃退されたグラントは森へ姿を消し、それを追ったビルたちは、恐ろしい光景を目撃します。そこには、はち切れそうに膨れ上がったブレンダの姿があったのです。直後、ブレンダは爆発し、その体内から無数の地球外生命体が現れます。

大量の生命体は町を襲撃し、住民たちは口から体内に侵入した生命体に寄生され、ゾンビ化して他の住民を襲い始めます。ゾンビ化した住民たちは、最終的にグラントのもとに集結し、彼と融合します。こうして、もはや人間の面影を失った怪物となったグラントですが、彼に寄生している地球外生命体は、彼の記憶を読み取ったことで、スターラへの愛を抱いていました。その愛が弱点となり、スターラは一瞬の隙をつき、ガス爆発を起こして生命体を倒します。多くの犠牲者を出した惨劇は幕を閉じますが、最後に地球外生命体が猫に寄生し、逃げ延びていることが判明し、物語は終わりを告げます。

作品の特徴

本作は、SFホラーの要素とコメディ要素が巧みに融合しており、グロテスクな描写とユーモアが絶妙なバランスで展開されます。寄生された人間がゾンビ化し、次々と他の人間を襲うという、ホラー[[映画]]の定番ともいえる設定でありながら、地球外生命体が愛を抱くというユニークな展開が、物語に深みと面白さを与えています。

キャスト

ビル・パーディ: ネイサン・フィリオン（日本語吹替: 高橋広樹）
スターラ・グラント: エリザベス・バンクス（日本語吹替: 本田貴子）
グラント・グラント: マイケル・ルーカー（日本語吹替: 大塚芳忠）
ジャック・マクレディ町長: グレッグ・ヘンリー（日本語吹替: 内田直哉）
カイリー・ストラットマイヤー: タニア・ソルニア（日本語吹替: 小島幸子）
ブレンダ・グティエレス: ブレンダ・ジェームズ（日本語吹替: 弓場沙織）
ウォーリー・ホエール: ドン・トンプソン（日本語吹替: 藤本譲）
マーガレット・フーパー: ジェニファー・コッピング（日本語吹替: 藤原美央子）
シェルビー・カニンガム: ジェナ・フィッシャー
トレヴァー・カーペンター: ヘイグ・サザーランド（日本語吹替: 羽多野渉）
エミリー・ストラットマイヤー: マトレヤ・フョードル
ジェナ・ストラットマイヤー: アンバー・リー・バートレット
カール医師: ロブ・ゾンビ（声）
ハンク: ジェームズ・ガン（クレジットなし）（日本語吹替: 志村知幸）

外部リンク

スリザー - allcinema
Slither - IMDb（英語）

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