藤本譲

藤本 譲（ふじもと ゆずる）

藤本譲は1935年9月24日に東京都で生まれ、2019年6月10日に逝去した日本の著名な声優です。彼の声は、さまざまなジャンルで活躍する才能に満ちており、多くのアニメや洋画吹き替え、特撮、さらにはテレビドラマでも親しまれてきました。最終的には、81プロデュースに所属し、その名は声優界に深く刻まれています。

来歴

藤本は立正大学を卒業後、1953年に劇団宗芸に参加しました。その後、劇団同人会や演協プロ、太陽プロモーション、江崎プロダクション、オフィス央、ぷろだくしょんバオバブなど、様々な劇団で経験を積みました。2009年には81プロデュースに所属し、その活動を続けました。

2016年には体調不良を理由にレギュラー番組を降板し、その後も療養に努めていましたが、2019年6月10日に心不全により東京都港区の病院で永眠しました。訃報は同年6月17日に公式サイトを通じて発表されています。

人物

藤本の声質はバリトンで、特に老人や壮年男性の役を数多く演じました。アニメが普及し始めた1960年代から活動を開始し、『ミスター味っ子』の味皇役などが特に有名です。その後、料理対決の審査員役として『六門天外モンコレナイト』や『ケロロ軍曹』にも出演しました。

さらに、外国映画の吹き替えではジェームズ・アール・ジョーンズの専属声優としても知られています。また、スター・ウォーズシリーズにおけるアクバー提督役も彼の代表作の一つです。趣味はスキーとゴルフで、井上真樹夫によれば、僧侶としても活躍しており、「和尚」と呼ばれることもあったといいます。

役の後任

藤本が高齢になり、2016年以降から仕事をセーブしていたため、徐々に彼が担当していた役やナレーションが他の声優に引き継がれることになりました。彼の死後も、彼が演じていたキャラクターは多くの声優によって引き継がれています。

主な出演作

テレビアニメ

• - 1963年: 鉄人28号 (ナレーション)
• - 1981年: ドラえもん（テレビ朝日版第1期） - 江来博士、うらなりの父など
• - 1997年: 吸血姫美夕（森山老人）
• - 2008年: ケロロ軍曹（宇宙味王）

劇場アニメ

• - 1981年: 機動戦士ガンダム（デギン）
• - 1992年: 紅の豚（空賊連合ボス）

OVA

• - 1996年: 機動戦士ガンダム第08MS小隊（コジマ）

海外映画の吹き替え

• - スター・ウォーズシリーズでアクバー提督を担当。彼の声は多くの世代に愛され続けています。

藤本譲さんの多岐にわたる才能と、多くの人々に愛されたその声は、アニメや映画の中で今もなお生き続けています。彼の作品を通じて、その存在感はいつまでも残るでしょう。

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