スーパージャンボクイズ'80

『スーパージャンボクイズ'80』は、1980年5月13日にフジテレビ系列で放送された、視聴者参加型のクイズ特番です。この番組は、一般参加者800人が4人1組の200チームに分かれ、知力、体力、記憶力を駆使して様々なクイズに挑戦するという、大規模な企画でした。

番組は、箱根を舞台にした予選ラウンドと、フジテレビのスタジオで行われた決勝ラウンドの二部構成で展開されました。

予選ラウンド

予選ラウンドは、箱根ピクニックガーデンと箱根樹木園を舞台に、複数のチェックポイントをクリアしていく形式でした。

予選第1ラウンド

• - オープニング「ザブトン取り」:

まず、各チームのキャプテンが参加する、椅子取りゲームのような「ザブトン取り」が行われました。音楽に合わせて座布団の周りを歩き、音楽が止まったら座布団に座るというシンプルなルールですが、1つの座布団には「×」が書かれており、それに座ったチームは失格となりました。失格チームは、罰ゲームとして座布団の回収を強いられました。

• - 第1チェックポイント「三者択一クイズ」:

「ザブトン取り」を勝ち抜いたチームは、移動式の三者択一クイズに挑戦しました。正解したチームは次のチェックポイントへ進み、不正解のチームは失格となりました。ここでは、およそ半数のチームがふるい落とされました。

• - 第2チェックポイント「県の木クイズ」:

各チームは、「静岡県の県の木は？ ①ミカン ②モクセイ ③茶の木」というクイズに答えました。正解したチームは近道コースを、不正解のチームは遠回りコースを走るという、体力も試されるチェックポイントでした。

• - 第3チェックポイント「○×時間差クイズ」:

移動式の「○×クイズ」ですが、クイズ会場入口の踏切が3分ごとに閉まるという時間制限がありました。踏切が閉まっている間はクイズに参加できないため、タイミングを見計らってクイズに挑戦する必要がありました。

予選第2ラウンド

• - オープニング「スタートゲーム」:

予選第2ラウンドでは、まずくじ引きが行われ、当たったチームはルームランナー上で1000メートル分の足踏みをするハンディキャップが課せられました。ルームランナーに当たらなかったチームは、そのままスタートできました。

• - 第4チェックポイント「2股方角クイズ」:

提示された2択クイズから好きな方を選び、正解が右か左かを判断して走りました。実はすべての問題の正解は「左」でした。

• - 敗者復活戦:

敗退したチームを対象に、清水クーコ レポーターとのじゃんけん大会が行われました。3勝すれば敗者復活、2敗すれば失格となりました。

• - 第5チェックポイント「湖上カルタクイズ」:

芦ノ湖を舞台にしたクイズです。チームは2人ずつに分かれ、2人がボートに乗り、残りの2人が誘導役となり、出題された数字の絵札に向かってボートを走らせました。正解すれば勝ち抜けですが、誤答すると失格となりました。

• - 第6チェックポイント「博士クイズ」:

全てのチームに同じ3問のペーパークイズが出題されましたが、その難易度は非常に高く、会場に設置された百科事典を使って調べる必要がありました。

• - 第7チェックポイント「ゲタ知恵の輪」:

ゴール手前では、木の根に結び付けられたロープから下駄を外す知恵の輪のようなゲームが行われました。このゲームをいち早くクリアした4チームが、決勝ラウンドへと進出しました。

決勝ラウンド

決勝ラウンドは、フジテレビのスタジオで行われました。予選を勝ち抜いた4チームが、10問の映像クイズに挑戦しました。クイズ形式はリレークイズや択一クイズなど様々で、正解すると2点、不正解の場合は目の前のびっくり箱を開け、何も出なければ1点、何かが出ればそれまでの得点がリセットされるというルールでした。

最終的に、最も高い得点を獲得したチームが優勝し、グアム旅行が贈られました。2位のチームには、スイス製腕時計や財布などが贈られました。

番組のテーマ曲には、『なるほど!ザ・ワールド』のテーマ曲である「トランプス・ディスコのテーマ」がオープニングに、『ものまね王座決定戦』のテーマ曲であった「ロッド・マーチン・パレード」がエンディングに採用されました。

この番組は、当初1980年4月8日に放送予定でしたが、プロ野球中継の雨傘番組として編成されたため、試合が予定通り行われたことで放送が延期されました。

『スーパージャンボクイズ'80』は、その大規模なセットやユニークなクイズ形式、豪華な賞品などから、当時の視聴者に大きなインパクトを与えたクイズ番組でした。

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