スーパーロボット大戦COMPACT

スーパーロボット大戦COMPACT



概要


『スーパーロボット大戦COMPACT』は、バンプレストから発売されたSDロボットが融合するシミュレーションRPGで、スーパーロボット大戦シリーズの一部に属します。本作はシリーズの中で特に「COMPACTシリーズ」として知られる作品群の第一作目であり、バンプレストのワンダースワンへの初のソフトでもあります。物語は全33話で構成されており、プレイヤーは一本道のシナリオを進むこととなります。オリジナルの主人公は登場せず、最終ボスも版権キャラクターによって務められるため、スーパーロボット大戦シリーズの特色である『バンプレストオリジナル』は見られません。

ワンダースワンカラー版


2001年には、ワンダースワンカラーに対応した『スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor』（以下、WSC版）がリリースされました。このバージョンでは、前作からゲームバランスの調整、演出強化、新ユニットの追加などが行われ、システムは『スーパーロボット大戦COMPACT2』に近いものに変更されています。特に、SDガンダムキャラクターには目に関する表現がなくなり、グラフィックの刷新や新しいカットインイラスト、隠し要素の条件変更など、多数の改善が施されています。

あらすじ


物語の舞台は宇宙世紀00XX。マジンガーチームとゲッターチームがメガノイドとの戦いで勝利を収め、ムゲ・ゾルバトス帝国の侵攻をホワイトベースが撃退してから一年後が設定されています。しかし、ジオン公国の独立戦争、後に「一年戦争」と呼ばれる戦乱が始まり、さらに旧大戦の生存者が再度現れるなど、新たな脅威が迫ります。

登場作品とキャラクター


本作には、携帯機初参戦の作品として以下のものが含まれています：

これらの作品は、相互にクロスオーバーした世界観を形成し、各々のストーリーを通じて様々なロボットたちが競演します。特筆すべきは、新規作品は含まれず、版権作品のみがメインとなっていることです。

システム


本作は、従来のルート分岐方式を改良し、ある程度の自由度を持たせたフリーオーダーシナリオが採用されています。これにより、プレイヤーはステージのクリア順序を選ぶことができ、ゲームプレイに変化を持たせることが可能です。また、スキルコーディネイトというシステムにより、クリア時のボーナスとしてパイロットに特殊能力を付与することができるなど、戦略的要素が強化されています。特にボスユニットや敵増援の追加によって、戦闘の緊張感も増しています。

スタッフ


本作のプロデューサーは森住惣一郎、ディレクターはイカタロウが務めたことが知られています。ゲームの映像や音声では、視覚面でも聴覚面でもプレイヤーを楽しませる要素が取り入れられています。

プロモーション


なにより、本作はテレビCMでも大きな注目を集めました。ワンダースワンカラー版では声優の神谷明がゲーム内のキャラクターに声援を送るCMが放送され、当時の注目度を高めました。いずれのバージョンも、独自の魅力を持つ作品として、多くのファンに支持されています。

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