スーパーJチャンネルみやぎ

東日本放送 平日夕方の顔『スーパーJチャンネルみやぎ』

東日本放送（KHB）が平日夕方に放送していた地域向け報道番組、『スーパーJチャンネルみやぎ』は、2003年3月31日から2019年3月29日にかけて、約16年間にわたり宮城県の「今」を伝え続けました。これは、テレビ朝日系列の全国ニュース番組『スーパーJチャンネル』の中で、宮城県内のニュースや情報を伝えるローカルパートとして位置づけられていました。番組開始に際しては、『夕方ワイドあなたにCue!』からその枠を引き継いでいます。

番組の歩みと特徴

放送開始時はモノラル音声での提供でしたが、技術の進展に伴い、2007年4月2日からはステレオ放送へと切り替えられました。番組の視覚的なアイデンティティも変化を見せ、2009年3月30日から2012年9月28日の期間は独自の番組ロゴマークを使用していました。また、2015年3月30日からの数ヶ月間には、タイトル表記の「みやぎ」の部分に「KHB」の局ロゴを組み合わせるという試みも行われました。

平日以外の夕方における宮城県内のローカルニュースは、『スーパーJチャンネルみやぎ』の放送がない曜日や時間帯に全国版の番組内で伝えられました。具体的には、土曜日には『スーパーJチャンネル』の後半、日曜日には『サンデーステーション』の後半、そして年末年始などの特別編成時には『ANNスーパーJチャンネル』の後半で、それぞれ宮城県向けのニュースが放送されていました。

放送時間に関する補足事項

レギュラー放送時間とは別に、特別な対応が取られるケースもありました。例えば、高校野球宮城大会のハイライト番組が編成される際には、2013年までは番組の終了時間が18時50分に前倒しされていました。また、番組最終年の2018年12月28日には、年末進行のため通常より短い17時36分から17時53分までの放送となり、この時間帯以外はテレビ朝日発の『スーパーJチャンネル』がそのままネットされる対応が取られました。

番組を支えた人々

番組の顔として、多くのKHBアナウンサーや気象予報士、スポーツキャスターなどが日替わりまたは専属で登場しました。番組終了時、メインキャスターは松本龍アナウンサーが務め、週を通して担当していました。それ以前は、月曜日から木曜日を担当し、また吉岡伸悟アナウンサーの不在時にメインキャスターを務めることもありました。

アシスタントキャスターは、終了時には月・火・水を丸井汐里アナウンサー、木・金を野口ちひろアナウンサーが担当していました。気象情報については、ウェザーマップ所属の内藤俊太郎氏と冨永幸氏が隔週交替で担当し、県内の天気を詳細に伝えていました。スポーツコーナーはKHBアナウンサーの持ち回りでしたが、加川潤アナウンサーや岩崎心平アナウンサーが登場することが多かったようです。

番組の歴史を振り返ると、伊藤文氏、熊谷博之氏、青柳嘉代氏、山口則幸氏、岩田有未氏、奥村奈津美氏、竹内真理氏、阿部美里氏、渋佐和佳奈氏、高山香織氏、糸井文菜氏といったアナウンサーや、日本気象協会所属の大江和美氏、奈良岡希実子氏、樋口康弘氏、綾木紫乃氏といった気象予報士、吉岡伸悟氏など、多くの出演者が番組を彩り、途中降板しています。

特色あるコーナーの数々

『スーパーJチャンネルみやぎ』は、定時のニュースや天気予報（KHBお天気情報）に加え、地域に根差した様々なコーナーを展開しました。県内のスポーツ情報を網羅する「KHBスポーツ」では、地元のプロスポーツチームに焦点を当てたコーナーが充実していました。

ばっちりベガルタ: サッカー・ベガルタ仙台の情報。試合結果や選手の動向を伝えました。
とってもイーグルス: プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの最新情報。
進め89ERS: プロバスケットボール・仙台89ERSの話題。
熊ちゃんの超楽天主義: 金曜日に放送された、楽天イーグルスの選手へのリレーインタビュー企画。

これらのスポーツコーナーは、県民の熱い視線が注がれる地元チームの情報を迅速かつ丁寧に伝えました。

地域外の情報としては、東北地方のANN系列6局が持ち回りで各地の温泉地を紹介する「東北湯けむり紀行」（木曜）や、青森朝日放送、東日本放送、山形テレビ、新潟テレビ21、北陸朝日放送、静岡朝日テレビ、メ〜テレ、広島ホームテレビの8局が交替で全国各地のお取り寄せグルメ情報を伝える「ローカル発お取り寄せ」（金曜）など、広域連携による企画も放送されました。

その他、「ぐるりみやぎ」（金曜）や、その日の主要ニュースを掘り下げる「新着ニュース今何が?」（2015年9月28日開始）といったコーナーもありました。「新着ニュース今何が?」の開始以前の2015年3月30日から9月26日までは、全国版『スーパーJチャンネル』内のコーナー「きょうナビ」がネットされていました。

『スーパーJチャンネルみやぎ』は、これら多彩なコーナーを通じて、地域のニュースだけでなく、スポーツ、文化、食、そして暮らしに役立つ情報を提供し、約16年間にわたり宮城県民の夕方の情報源として重要な役割を果たしました。

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