ズラティボル郡

ズラティボル郡 (Zlatibor okrug)

ズラティボル郡は、セルビア西部に位置する郡であり、セルビア国内で最大の面積を有しています。郡庁所在地はウジツェです。郡の名前は、ディナルアルプス山脈の一部をなすズラティボル山地に由来し、「zlato（金）」と「bor（松）」というセルビア語の組み合わせで、「金の松」という意味を持っています。

基礎自治体

ズラティボル郡は、以下の10の基礎自治体で構成されています。

ウジツェ（Užice）：市（град / grad）
ポジェガ（Požega）：オプシュティナ（општина / opština）
コシェリッチ（Kosjerić）：オプシュティナ
バイナ・バシュタ（Bajina Bašta）：オプシュティナ
チャイェティナ（Čajetina）：オプシュティナ
アリリェ（Arilje）：オプシュティナ
ノヴァ・ヴァロシュ（Nova Varoš）：オプシュティナ
プリイェポリェ（Prijepolje）：オプシュティナ
シェニツァ（Sjenica）：オプシュティナ
プリボイ（Priboj）：オプシュティナ

セルビアには24の市があり、より強い自治権を持っています。一方、オプシュティナは日本の町や村に相当します。

サンジャク地域

シェニツァ、プリイェポリェ、ノヴァ・ヴァロシュ、プリボイの4つの自治体は、サンジャク地域に含まれており、ボシュニャク人が比較的多く居住しています。サンジャクは、セルビアとモンテネグロにまたがる地域で、歴史的に多様な民族と文化が共存してきました。

民族構成（2002年国勢調査）

セルビア人：262,405人
ボシュニャク人：40,225人
* ムスリム人：6,476人

このデータから、ズラティボル郡はセルビア人が多数を占めるものの、ボシュニャク人やムスリム人も一定数居住していることがわかります。地域の多様性を反映した民族構成となっています。

ズラティボル郡は、豊かな自然、多様な文化、そして歴史的な背景を持つ地域です。観光地としても魅力があり、セルビアの重要な地域の一つと言えるでしょう。

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