ズーム (ゲーム会社)

株式会社ズームについて

株式会社ズーム（英: ZOOM Inc.）は、日本の札幌市に本社を置くゲーム制作企業であり、多数の人気ゲームタイトルを生み出してきました。1980年代後半にX68000向けゲームを開発したことから始まり、スーパーファミコンおよびPlayStation向けに幅広いジャンルのゲームを手掛けてきました。

会社の歴史と概要

最初のゲーム開発では、アクションやRPG、シューティングに至るまで多岐にわたる作品が存在します。特に有名なのは、スーパーファミコン用の「ドラッキーシリーズ」や、PlayStation用の対戦型格闘ゲームである「ゼロ・ディバイド」シリーズです。ここに登場するキャラクターは、ゲーム業界においても高い人気を誇っています。

90年代に入ると、ズームはスマートフォン向けゲームアプリの開発にシフトし、特にWiiウェアプラットフォームでも新たな家庭用ゲームを発表することで市場に再参入しました。この移行によって、携帯電話ゲームの開発に注力しながらも、伝統的な家庭用ゲーム市場を忘れずに対応しています。

NECOキャラクター

ズームの象徴的なキャラクターである「NECO」は、猫をモチーフにしたまんまるいキャラクターです。初代は『ジェノサイド』のマニュアルに掲載された漫画に登場し、当初は単に「ねこ」と呼ばれていました。しかし、後の公募を経て「ネコ・ドラッキー」というフルネームを持つに至りました。このキャラクターは多くのゲームの取扱説明書や各種媒体に登場するなど、ズームのゲームを盛り上げる重要な役割を果たしました。特に福田正和というイラストレーターによる「NECOマンガ」は、人気の一因となっています。

イマジニアとの提携

1993年4月、ズームはイマジニアと共に企業を共同出資し、イマジニアズーム株式会社を設立しましたが、経営難から1995年1月に短命に終わりました。この提携は両社の協力を目的としていましたが、結果としてはあまり成功しなかったようです。

代表的なゲームタイトル

ズームが手掛けた主なゲームタイトルには、以下のような作品があります：

• - X68000:

- ジェノサイド（1989年） — アクションゲーム
- ファランクス（1991年） — シューティングゲーム
- オーバーテイク（1992年） — レースゲーム

• - スーパーファミコン:

- ドラッキーの草やきう
- ドラッキーのAりーぐさっかー

• - PlayStation:

- ゼロ・ディバイド

• - PlayStation 2:

- 蚊（Sony Computer Entertainment）
- 蚊2 レッツゴーハワイ（Sony Computer Entertainment）

このように株式会社ズームは、一貫して日本のゲーム業界を支えてきた企業であり、今後の展開にも期待が寄せられています。

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