セイクワン・バークリー

セイクワン・バークリー：ブロンクスが生んだNFLのスター

セイクワン・ラスル・ケビス・バークリー（Saquon Rasul Quevis Barkley）は、1997年2月9日、ニューヨーク市ブロンクス区で生まれました。現在はNFLのフィラデルフィア・イーグルスに所属するランニングバックです。

スポーツ一家に育つ

ニューヨーク・ジェッツのファンとして育ち、RBカーティス・マーティンのプレーに憧れていました。父はボクサー、兄はロサンゼルス・エンゼルスにドラフト指名された野球選手、大叔父はボクシング世界三階級制覇王者のアイラン・バークリーという、まさにスポーツ一家で育ちました。

高校時代

ホワイトホール高校時代には、アメリカンフットボールだけでなく、バスケットボールや陸上でも才能を発揮しました。100m走で10秒90、砲丸投げで14m08、走り高跳びで183cm、走り幅跳びで6m77を記録し、PIAA11地区大会では100m走と走り幅跳びで優勝しています。

大学時代

2015年にペンシルベニア州立大学に入学すると、すぐに試合に出場し、その才能を開花させます。2試合目には115ヤード、1TDを記録し、3試合目にはラン21回で195ヤード、2TDと素晴らしい成績を残しました。1年目のシーズンは、ラン182回で1,076獲得ヤード、7TDを記録しました。

大学時代には、試合中の傑出した身体能力から生まれる驚異的なプレーだけでなく、パワークリーン183㎏を挙げるなど、その圧倒的なパワーでも話題を集めました。

2017年12月31日、バークリーは2018年のNFLドラフトにエントリーすることを発表。NFLコンバインでも好成績を残し、スカウトからの評価を高めました。多くのドラフト予想で、全体2位で指名されると予想され、これはRBとしては2006年のレジー・ブッシュ以来の高順位でした。

NFLでの活躍

ニューヨーク・ジャイアンツ

2018年のNFLドラフトで、ニューヨーク・ジャイアンツから1巡目全体2位で指名され、4年3120万ドルの全額保証契約を結びました。

2018年シーズン開幕戦のジャクソンビル・ジャガーズ戦で、68ヤードのプロ初TDを記録し、その試合で106ヤードを走りました。このシーズンは、NFL全体2位となる1,307ヤードを記録し、最優秀新人オフェンス選手賞を受賞しました。

2019年シーズンは怪我に苦しみましたが、ラッシングヤードは1000ヤードを超えました。2020年シーズンは前十字靭帯損傷という大怪我を負い、シーズンエンドとなりました。2021年は怪我からの復帰を目指し、2023年シーズン開始前には長期契約交渉を行ったものの、合意には至らず、1年契約でプレーすることになりました。

フィラデルフィア・イーグルス

2024年3月13日、フィラデルフィア・イーグルスと3年3,775万ドルの契約を結びました。移籍後の活躍が期待されています。

プレースタイルと評価

バークリーは、卓越した身体能力とスピード、パワーを兼ね備えたランニングバックです。パスキャッチ能力も高く、多彩なプレーでチームに貢献します。また、真面目な性格と高いプロ意識を持ち合わせており、チームメイトからの信頼も厚いです。

人物

6人兄弟の家庭で育ち、娘が1人います。ペンシルベニア州では、彼の大学時代の功績を称え、3月14日を「セイクワン・バークリーの日」とすることを決定しました。

セイクワン・バークリーは、これからもNFLの舞台で輝き続けることでしょう。彼の今後の活躍に期待が高まります。

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