セイフウェイ

セイフウェイ（Safeway）

セイフウェイは、かつてアメリカ合衆国で第2位のスーパーマーケットチェーンでした。本社はカリフォルニア州プレザントンにあり、NYSEにも上場していました。日本では「セーフウェイ」と表記されることもあります。

最盛期にはアメリカ合衆国西部のほか、カナダ西部を中心に1700店舗以上を展開していましたが、2015年にプライベート・エクイティ・ファンドのサーベラス・キャピタル・マネジメントに売却され、アルバートソンズ（Albertsons）の子会社となりました。現在、店舗数は266店にまで縮小しています。

歴史

セイフウェイの歴史は、1926年にメリルリンチ社が、2つのスーパーマーケットチェーンを合併させたことに始まります。一つは1915年にアイダホ州で創業し、アメリカ合衆国西海岸北部を中心に673店舗を展開していた「Skaggs Stores」、もう一つは1920年にロサンゼルスで創業し、南カリフォルニアを中心に322店舗を展開していた「Sam Seelig」です。この合併によって、スーパーマーケットチェーン「セイフウェイ」が誕生しました。

メリルリンチの資金を背景に、セイフウェイは急速に規模を拡大しました。1931年には3,527店舗を擁し、アメリカ国外にも進出。1929年にはカナダ、1962年にはイギリス、1963年にはオーストラリア、1964年にはドイツへと展開しました。

経営不振と売却

1986年、セイフウェイはアメリカの投資会社コールバーグ・クラビス・ロバーツ（KKR）によって55億ドルで買収されました。この買収は、敵対的買収から経営陣を守るための友好的買収でした。その後、1990年に再び公開企業として株式を上場しました。しかし、2015年にはサーベラス・キャピタル・マネジメントに売却され、アルバートソンズの子会社となっています。

日本との関係

セイフウェイは1962年に住友商事と提携し、合弁事業により1963年、東京都世田谷区野沢に食料品スーパーを開店しました。しかし、反対運動などを受け、日本での店舗展開を断念。1964年には住友商事との提携を解消しました。この合弁会社が設立した会社は、現在、首都圏にチェーン展開するスーパーマーケット「サミットストア」となっています。

その他

現在、大規模な食料品スーパーマーケットチェーンとして知られる「ホールフーズ・マーケット」は、創業当初、「セイフウェイ（Safeway）」をもじった「セーファーウェイ（SaferWay）」という名称でした。

外部リンク

* Safeway 公式サイト（英語）

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