セガ アミューズメント

セガのアミューズメント施設運営事業の歴史：1965年から2022年までの変遷

セガは、アーケードゲーム市場参入の翌年である1965年から、ゲームセンターなどのアミューズメント施設の運営を開始しました。その後、1972年には初のメダルゲーム専門店をオープン、1994年には人気エンターテイメント施設「ジョイポリス」の1号店を横浜に開業するなど、長年に渡りアミューズメント事業を展開してきました。

しかし、2000年、セガはアミューズメント事業を地域ごとに5つの会社に分割しました。この分割は、事業の効率化と地域特性に合わせた運営を目的としていたと考えられます。5社は、それぞれ「セガ アミューズメント東日本」「セガ アミューズメント東京」「セガ アミューズメント東海」「セガ アミューズメント関西」「セガ アミューズメント西日本」という名称でした。これにより、ゲームセンターやジョイポリスなどの運営は、これらの5社に移管されました。

その後、2002年にはこれら5社が合併し、「株式会社セガ アミューズメント」が設立されました。この合併によって、セガのアミューズメント事業は、より一元化された体制へと移行しました。同時に、旧5社のうち4社は解散し、セガ アミューズメントの支社となりました。この合併と再編は、事業の効率性向上と経営の合理化を図るための戦略的な措置だったと言えるでしょう。

2004年には、ダーツバー「Bee」の運営が、セガの関連会社であるセガ ビーリンク（後のGENDA GiGO Entertainment）に移管されました。また、セガ アミューズメントの4つの支社は営業部に格下げされ、北海道、東北、中国の各営業部が新たに設置されました。セガサミーホールディングスの発足（2004年10月）に伴い、セガ アミューズメントはセガの子会社となりましたが、2005年4月にはセガに吸収合併され、解散しました。吸収合併前、セガ アミューズメントは全国に463店舗を展開していました。

セガ アミューズメントが解散した後も、セガはゲームセンターやジョイポリスの運営を継続しました。2005年から2012年までは、セガアミューズメント統括本部エンタテインメント施設事業部（後のセガアミューズメント施設事業部）がこれら施設の運営を担っていました。2012年10月には、セガ ビーリンクから商号変更されたセガ エンタテインメントに、東京ジョイポリスと梅田ジョイポリスを除くアミューズメント施設の運営が再移管されました。東京ジョイポリスと梅田ジョイポリスは、2015年4月に設立されたセガ ライブクリエイション（後のCAセガジョイポリス株式会社）に運営が移管されました。

しかし、セガ エンタテインメントが運営していたダーツバー事業は、2016年にビーリンクへ譲渡され、その後、マタハリーへ売却されました。また、セガサミーホールディングスが保有していたセガ ライブクリエイション株式の大部分も、2017年にChina Theme Park Limitedへ譲渡され、セガサミーグループはジョイポリスの運営から撤退しました。2020年には、セガ エンタテインメント株式の一部がGENDAに売却され、セガサミーグループは55年間にわたるアミューズメント施設運営事業から完全に撤退しました。さらに、2022年にはセガが保有していたGENDA SEGA Entertainment株式もGENDAに譲渡され、セガとGENDA SEGA Entertainmentの資本関係は解消されました。

セガのアミューズメント事業は、長年にわたる事業展開の中で、何度かの企業分割、合併、事業移管を経験しました。これらの変化は、市場環境の変化や経営戦略の見直しなどに伴うものでした。セガのアミューズメント事業は、日本のアミューズメント業界に大きな影響を与え、その歴史は日本のエンターテイメント史の一部となっています。

主要事業所の所在地（セガへの吸収合併直前）

本社、東京営業部：東京都大田区蒲田
北海道営業部：北海道札幌市豊平区
東北営業部：宮城県仙台市若林区
北関東営業部：埼玉県さいたま市中央区
東海営業部：愛知県名古屋市名東区
関西営業部：大阪府大阪市淀川区
中四国営業部：広島県広島市中区
九州営業部：福岡県福岡市博多区

セガのアミューズメント事業は、その歴史の中で多くの関連会社や子会社を生み出し、また、それらの会社との合併や事業移管を経て、現在の形に到っています。この複雑な歴史を理解することで、セガのアミューズメント事業の変遷をより深く理解することができるでしょう。

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