セタ (企業)

株式会社セタについて

概要

株式会社セタ（Seta Corporation）は、1985年に設立された日本の企業で、主にパチンコ機の周辺機器やゲームソフトの開発・販売を行っていました。設立当初は「世田企画」という名前で知られ、2009年まで活動をしていました。

沿革

セタの歴史は1985年に遡ります。社長の富士本淳が主導する形で企業が設立され、この時期はタイトーのアーケードゲーム開発メーカーとしても名を馳せていました。1997年には株式を店頭公開し、1999年にはアルゼ（現在のユニバーサルエンターテインメント）の子会社となりました。この時期には多くのゲームソフトの開発にも携わりました。

しかし、2004年にニンテンドーゲームキューブ用ソフト『レジェンドオブゴルファー』をもってゲーム事業から撤退します。その後、2008年には不適切な会計処理により上場廃止が決定され、親会社であるアルゼによって解散および清算が行われることとなりました。2009年には臨時株主総会で全事業がアルゼマーケティングジャパンに譲渡され、同年5月には東京地裁に特別清算開始の決定が下されました。

事業内容

セタは、パチンコ機用周辺機器やIC、通信機器の開発を行っていました。また、ゲームソフトも多岐にわたるジャンルで手掛けており、特に将棋やパチンコをテーマにしたソフトが多かったことが特徴的です。

開発したゲームタイトル

セタが開発したゲームソフトには、以下のようなタイトルがあります。

• - 花合わせ（1982年）: 世田企画名義で開発されたゲームです。
• - 大富豪（1983年）: テーブルゲームをテーマにした作品。
• - グレートソードマン（1984年）: 結果的にタイトーによって販売されました。
• - 内藤九段将棋秘伝や森田将棋: 特に森田将棋はファミコン用ソフトとして初のバッテリーバックアップ機能が搭載され、技術的にも注目を浴びました。
• - スーパーリアル麻雀シリーズやツインイーグルシリーズなどの人気シリーズも手掛けました。

他にも、金沢将棋やエキゾースト・ヒート、ウルトラ警備隊空想特撮ゲームなど様々なジャンルのゲームを展開しました。

結末

セタは2004年までゲーム事業に携わったのち、パチンコなどの周辺機器開発にシフトし、その後の経営不振や不適切な会計処理によって2009年に解散を迎えました。多くのファンに愛されたゲームや周辺機器は、今もなおその歴史を語り続けています。

企業としての長い歴史と、パチンコ機やゲームソフトの開発を通じて多くのユーザーに影響を与えたセタ株式会社の歩みは、ゲーム産業における重要な一部であることに違いありません。

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