セッティマーナ・インテルナツィオナーレ・ディ・コッピ・エ・バルタリ

セッティマーナ・インテルナツィオナーレ・ディ・コッピ・エ・バルタリ（Settimana Internazionale di Coppi e Bartali）は、イタリアのエミリア＝ロマーニャ州で例年3月下旬に5日間にわたって開催される自転車ロードレースのステージレースです。UCIヨーロッパツアー2.1カテゴリーに属し、通称「コッピ・エ・バルタリ」として親しまれています。

歴史と変遷

このレースは1984年に「セッティマーナ・チクリスティカ・インテルナツィオナーレ（Settimana Ciclistica Internazionale）」として始まりました。その後、1999年と2000年には「メモリアル・チェッキ・ゴリ（Memorial Cecchi Gori）」という名称で開催されました。

2001年、レース名は現在の「セッティマーナ・インテルナツィオナーレ・ディ・コッピ・エ・バルタリ」に変更されました。この名称は、2000年に亡くなったジーノ・バルタリと、彼と親交の深かったファウスト・コッピの2人を讃えるために付けられました。

2005年以降は、UCIヨーロッパツアー2.1カテゴリーのレースとして開催され、イタリア国内で最も重要なステージレースの一つとして位置づけられています。主催はグルッポ・スポルティーボ・エミリアが務めています。

レースにまつわるエピソード

2004年のレースでは、前年の2003年大会でマルコ・パンターニが着用していたゼッケン番号145が欠番となりました。この番号は、パンターニが2003年の第6ステージで2位に入り、生涯最後の表彰台に上った際に付けていたものでした。また、2004年のレーススタート時には、パンターニを偲んで白い鳩の群れが空に放たれました。

2009年の第24回大会では、ダミアーノ・クネゴがステージ2勝を挙げ、最終ステージで2位に入り、総合優勝を果たしました。2位のカデル・エヴァンスに24秒差、3位のマッシモ・ジュンティには38秒差をつけての勝利でした。クネゴとエヴァンスは、それぞれジロ・デ・イタリアとツール・ド・フランスに向けて、コッピ・エ・バルタリが重要な役割を果たしたと語っています。

近年の動向

近年では、若手選手の育成の場としての役割も担っており、将来のグランツールレーサーを目指す選手たちが積極的に参加しています。また、コース設定も年々変化しており、よりエキサイティングなレース展開が期待されています。

外部リンク

公式サイト（イタリア語）)

このレースは、イタリア自転車界のレジェンドであるコッピとバルタリの名を冠しており、その歴史と伝統を受け継ぎながら、現代の自転車ロードレースの発展に貢献しています。今後の「コッピ・エ・バルタリ」が、どのようなドラマを生み出すのか、注目が集まります。

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