セバスチャン・グロジャン

セバスチャン・ルネ・グロジャン（Sébastien René Grosjean）は、1978年5月29日フランス・マルセイユ生まれの元男子プロテニス選手です。右利きで両手バックハンドを持ち味とし、ATPツアーではシングルスで4勝、ダブルスで5勝を挙げました。ATPランキング自己最高位はシングルス4位、ダブルス52位。

1996年にプロに転向し、ジュニア時代には全仏オープンジュニアダブルスで優勝。翌1997年には全仏オープンに主催者推薦で出場し、4大大会デビューを果たしました。

1998年のウィンブルドン選手権では予選を勝ち上がり、本戦4回戦でピート・サンプラスに挑みました。2000年6月にはノッティンガム・オープンでATPツアー初優勝を飾りました。

2001年は、全豪オープンと全仏オープンの2大会連続で4大大会準決勝に進出。全豪オープン準決勝では、同胞のアルノー・クレマンにフルセットの末に逆転負けを喫しました。全仏オープンでは、地元ファンの声援を受けながらも、準決勝でアレックス・コレチャにストレートで敗れました。しかし、同年のパリ・マスターズでは決勝でエフゲニー・カフェルニコフを破り、マスターズ初制覇。年末のテニス・マスターズ・カップでは、決勝でレイトン・ヒューイットに敗れ準優勝。デビスカップ決勝では、オーストラリアを相手にレイトン・ヒューイットとパトリック・ラフターに敗れましたが、チームは3勝2敗で優勝を果たしました。

グロジャンは芝コートを得意とし、ウィンブルドン選手権では2003年と2004年の2年連続で準決勝に進出。ウィンブルドン前哨戦のクイーンズクラブ選手権でも、同じく2年連続で準優勝しています。また、2004年アテネオリンピックにはフランス代表として出場し、男子シングルスで準々決勝に進出しました。

2003年のジャパン・オープン・テニス選手権では、決勝でライナー・シュットラーに敗れ準優勝に終わりました。

2007年10月には、地元フランスのリヨン・グランプリでシングルスとダブルスの両方で優勝。シングルス決勝ではマルク・ジケルを破り、5年ぶりのタイトルを獲得。ダブルスではジョー＝ウィルフリード・ツォンガとのペアで優勝しました。この優勝が、グロジャンにとって最後のタイトルとなりました。

2010年に32歳で現役を引退。引退後は指導者の道へ進み、リシャール・ガスケのコーチを経て、2024年12月1日現在はArtur Filsのコーチを務めています。

引退後もテニス界に貢献し続けています。

ATPツアー決勝進出
シングルス: 13回 (4勝9敗)
ダブルス: 7回 (5勝2敗)

4大大会シングルス成績
凡例は省略します

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