セブゴー

セブゴー（Cebgo）について

セブゴーは、フィリピンの格安航空会社であり、地域航空輸送を担っています。かつては「サウスイースト・アジアン航空（South East Asian Airlines, SEAir）」として1995年に設立され、その後「タイガーエア・フィリピン（Tigerair Philippines）」と社名変更を経て、現在の「セブゴー（Cebgo）」に至ります。

歴史

1995年、サウスイースト・アジアン航空（SEAir）として設立された当初は、主に観光客向けに、マニラやクラークから、カリボ（ボラカイ島）などのリゾート地への路線を展開していました。その後、シンガポールのタイガーエアウェイズ・ホールディングスが資本参加したことで、2006年9月にはエアバスA319型機による国際線の運航も開始しました。

2013年7月3日には、主要路線が「タイガーエア・フィリピン」に移管され、一部の路線はSEAir Internationalに引き継がれました。2014年1月8日には、タイガーエアとセブパシフィック航空が戦略的提携を発表し、相互予約や乗り継ぎが可能となり、路線ネットワークが拡大しました。さらに、タイガーエアが保有していた株式の40％をセブパシフィック航空に譲渡したことで、セブパシフィック航空の100%子会社となりました。ブランド名については、「タイガー・エア」のブランドを当面の間継続して使用することになりましたが、予約システムはセブパシフィック航空のものを使用することになりました。

2015年、セブパシフィック航空はタイガーエア・フィリピンの社名変更を計画し、当初は「Go Air」という名称が検討されました。しかし、最終的には2015年5月に「Cebgo（セブゴー）」へとブランド変更されました。このブランド変更に伴い、セブパシフィック航空はジェット機による都市間輸送に注力し、Cebgoはターボプロップ機による地域輸送に特化するようになりました。

就航地

2020年以降、新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの定期便が運休、減便、経路変更となっています。最新の就航状況については、航空会社の公式ウェブサイト等をご確認ください。

保有機材（2023年7月現在）

ATR 72-600 (78席): 14機
ATR-72-500: 1機（貨物専用機）

セブゴーは、ターボプロップ機を中心に運用しており、地域路線の輸送を担っています。特にATR 72シリーズは、短距離の路線に最適な機材として広く活用されています。

セブゴーの役割

セブゴーは、セブパシフィック航空グループの一員として、フィリピン国内の地域間の接続を強化する重要な役割を担っています。セブパシフィック航空が主要都市間を結ぶのに対し、セブゴーは地方都市やリゾート地へのアクセスを容易にすることで、フィリピン全体の航空ネットワークをより強固なものにしています。また、地域経済の発展や観光客の利便性向上にも貢献しています。


セブゴーは、フィリピンの空を繋ぐ重要な存在として、地域社会の発展に貢献しています。

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