セブンシーズエンタテインメント

セブンシーズエンタテインメント株式会社（SSEI）は、かつてセブンシーズホールディングスグループに存在した音楽系事業統括会社であり、中間持株会社としての役割を担っていました。2007年6月に設立されましたが、2010年9月に解散の手続きに入り、同年12月に清算されました。

設立の背景

SSEI設立の背景には、2007年4月に世界最大規模を誇ったニューヨークのソニーミュージックスタジオが閉鎖されたことがあります。スタジオ閉鎖に伴い、残されたマネージメントチーム、エンジニア、クリエイターたちが集結し、出版事業との連携に強みを持つセブンシーズホールディングスに参画を依頼したことが、設立のきっかけとなりました。

SSEIは、リンカーン・センターやメトロポリタン歌劇場でのライブパフォーマンスデータのデジタルアーカイブ作業から、エンジニア、プロデューサー、アーティストマネージメント、ブッキング業務まで、幅広い事業を手がけました。多くのクライアントがソニーミュージックスタジオからSSEIへと移行し、事業を引き継ぎました。

特筆すべき点として、フィル・ラモーンが最も信頼していたデビッド・スミス（2006年6月17日没）が所有していた世界的に有名なマイクロフォンコレクションと、ソニーミュージックスタジオが所有していたクラシカル・マイクロフォンキットは、全てセブンシーズスタジオに引き継がれました。これは、SSEIが音響技術においても高い水準を目指していたことを示しています。

事業展開と終焉

2007年6月にSSEIが設立され、同年10月にはアーティストのマネジメント事業等を行う4メディアマネージメント（後のセブンシーズメディアマネージメント）の経営権を取得しました。さらに、11月にはスタジオ運営事業を行うセブンシーズスタジオを設立し、事業の多角化を図りました。

総床面積1,720平方メートルのセブンシーズスタジオを2008年初夏に開業する予定でしたが、建設は中止されました。その後も営業は継続していましたが、2010年3月にはセブンシーズメディアマネージメントの持分を譲渡し、同年9月にはSSEI及びセブンシーズスタジオが解散手続きに入り、同年12月に清算手続きが完了しました。設立からわずか3年半という短い期間での解散となりました。

主なクライアント

2007年当時、SSEIは以下のような著名なアーティストや団体をクライアントとして抱えていました。

レニー・クラヴィッツ
ビヨンセ
シンディ・ローパー
50セント
カニエ・ウェスト
ミッシー・エリオット
Wonder Girls
ボルティモア交響楽団
リチャード・キング（第78回アカデミー賞音響編集賞受賞者）
NASCAR
Che'Nelle

関連項目

セブンシーズホールディングス
ソニー・ミュージックエンタテインメント (米国)
ソニー・ミュージックインターナショナル
* BMG JAPAN

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