セブン＝フォートレス Advanced

セブン＝フォートレス Advanced

セブン＝フォートレス Advanced（以下、Advanced）は、1998年に菊池たけしによって制作されたヒロイックファンタジーのテーブルトークRPGです。このゲームは、前作『セブン＝フォートレス RPG』の続編としてアスペクト社から出版され、主にダンジョンアドベンチャーに焦点を当てた新たな体験をプレイヤーに提供します。

ゲームの概要

Advancedは、1996年にリリースされた『セブン＝フォートレス RPG』の後継作品でありました。前作は「熱いバトルを楽しむ」ことを目的としたものでしたが、今作ではプレイヤーがダンジョンを探索する冒険の側面を強調するように設計されています。ゲームマスター（GM）は、プレイヤーキャラクターのレベルに応じた「ポイント」を使って、トラップやモンスターを配置するという独自のルールがあります。これにより、誰でも最適な難易度のダンジョンを作成できるようになっています。

このゲームシステムは前作に比べ、パワーインフレが抑えられていますが、それでもスリリングで予測不可能な展開が多く、キャラクターが思いもよらない形で死亡したり、逆転勝利を収める「メイクドラマ」の要素が色濃く残っています。また、Advancedは前作『セブン＝フォートレス RPG』との一定の互換性があり、両者を混ぜてプレイすることも可能です。

ゲームシステムの特徴

キャラクターメイキング

Advancedのキャラクターメイキングでは、二つの属性と一つのキャラクタークラスを選択し、これらに基づいて能力値が決定されます。このシステムは、プレイヤーが多様なキャラクターを作成できる余地を確保しています。また、特徴および特殊能力を決定するチャートもあり、自分だけのユニークなスキルを確立できます。

魔法

前作で使われていた属性魔法は今作では消失し、新しい魔法体系である「属性紋章魔法」が導入されました。この魔法は、頭の中で「力ある紋章」を刻むことによって発動され、魔法を使うためには一定の時間がかかります。これにより、魔法の習得方法や発動・回復の仕組みも一新され、より計画性が求められるようになっています。

戦闘システム

戦闘はスクエア形式のバトルマップを使用し、1マスの中に複数のキャラクターが入れる設計になっています。これにより、広範囲攻撃や乱戦の戦略がより明確になり、戦闘の流れがシームレスに進行します。また、新たに導入された「行動カウント」のルールにより、キャラクターの行動がより戦略的になります。

フォートレスコンストラクション

Advancedでは、ダンジョンがプレイヤーキャラクターのレベルに応じたポイントを消費してトラップやクリーチャーを配置するルール、いわゆる「フォートレスコンストラクション」が導入されています。GMが自由に配置を決定することも可能ですが、プレイヤーはより参加感を得られる仕組みになっています。これにより、ダンジョン探索がよりダイナミックになります。

世界設定

Advancedの舞台である幻想世界ラース＝フェリアは、「七紋章紀005年」を背景にしています。この時代は魔法文明が崩壊し、地域間の対立が激化し、冥魔が侵攻する危機的な状況を迎えています。特に、七人の魔術師が新たな魔法体系をもたらし、この混沌とした世界を導く「七導王」と呼ばれる存在が登場します。しかし、導王間での対立が生じ、戦争の危機が迫る状況も描かれています。

このように、セブン＝フォートレス Advancedは前作からの進化を遂げ、プレイヤーに新たな楽しみ方を提供するRPGとして人気を博しました。これにより、ダンジョン探索の面白さや緊張感を多くのファンに届けています。

もう一度検索