セメックス

セメックス (Cemex S.A.B de C.V.)

セメックス（CEMEX）は、メキシコのモンテレイに本社を置く世界有数のセメント会社です。ニューヨーク証券取引所にも上場しており、ボルサ指数構成銘柄にも選ばれています。ホルシムやハイデルベルグ・マテリアルズと並び、セメント業界における主要企業（セメントメジャー）の一角を担っています。

2008年には、全世界で7800万トンものセメントを出荷し、2007年時点でのセメント生産能力は9670万トンに達しました。積極的な企業買収を繰り返すことで、急速にその規模を拡大してきたのが特徴です。

歴史

セメックスの歴史は、20世紀初頭にまで遡ります。

1906年: メキシコ北部のイダルゴにて、セメントス・イダルゴ社が創業。
1912年: メキシコ革命の影響を受け、イダルゴ工場の操業が一時停止。
1919年: イダルゴ工場の操業が部分的に再開。
1920年: セメントス・ポルトランド・モンテレイ社が創業。
1921年: イダルゴ工場の操業が全面的に再開。
1931年: セメントス・イダルゴ社とセメントス・ポルトランド・モンテレイ社が合併し、セメントス・メキシカーノ社（現在のセメックス）が誕生。
1948年: セメントの年間生産能力が12万4000トンに到達。
1959年: セメントの年間販売量が24万トンを突破。
1966年: セメントス・マヤのメリダ工場を買収し、メキシコ南部へ進出。
1973年: メキシコ中部のセメントス・ポルトランド・デル・バッジョ社の工場を買収。
1976年: メキシコ証券取引所に上場。セメントス・グアダラハラ社を買収。
1985年: 年間のセメント販売量が670万トンを突破し、うち57万トンが輸出。
1986年: 年間のセメント生産能力が1070万トンに到達。
1987年: セメントス・アナフアク社を買収。
1989年: 当時メキシコ第2位のセメントメーカーであったセメントス・トルテカ社を買収。

1990年代以降は、積極的に海外展開を進めています。

1992年: スペインのバレンシアーナ社とサンソン社を買収し、ヨーロッパに進出。
1994年: ベネズエラのベンセモス社、パナマのセメント・バヤノ社を買収し、中南米に進出。アメリカのバルコーンズ社を買収。
1995年: ドミニカ共和国のセメントス・ナショナル社を買収し、カリブ海地域に進出。
1996年: コロンビアのセメントス・ディアマンテ社とサンペール社を買収し、世界第3位のセメントメーカーとなる。
1997年: フィリピンのリザル・セメント社を買収し、アジアに進出。
1999年: フィリピンのAPOセメント社、エジプトのアシウト・セメント社、コスタリカのセメントス・デル・パシフィコ社を買収。ニューヨーク証券取引所に上場。
2000年: アメリカのサウスダウン社を買収し、北米最大のセメントメーカーとなる。
2001年: タイのサラブリ・セメント社を買収。
2002年: プエルトリコのプエルトリカン・セメント社を買収。
2005年: イギリスのRMCグループを58億ドルで買収。
2007年: オーストラリアのリンカー・グループを142億ドルで買収。

関連項目

セメントメジャー

外部リンク

CEMEX（英語）

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