セレスティノ・ラヴタウマンダ

セレスティノ・ラヴタウマンダ

プロフィール

セレスティノ・ラヴタウマンダ（Selestino Ravutaumada）は、2000年1月17日にフィジーのタベウニ島で生まれたプロラグビー選手である。主にウィング（WTB）およびフルバック（FB）のポジションでプレーし、そのスピードと突破力で知られている。身長は183cm、体重は93kgと、バックスプレイヤーとしてバランスの取れた体格を持つ。かつてはラグビーリーグの世界でキャリアを積んでいた経験を持つが、現在はラグビーユニオンの舞台で活躍している。

キャリア

フィジアン・ドゥルアでの活動

ラヴタウマンダのラグビーユニオンにおける本格的なキャリアは、2021年にフィジアン・ドゥルアへ加入したことから始まった。フィジアン・ドゥルアは、南半球の強豪クラブが競い合う「スーパーラグビー・パシフィック」にフィジーから参加するフランチャイズチームとして、この年に新たに設立された。フィジー国内の才能を集結させ、世界のトップレベルで戦うことを目的としたこのチームにおいて、ラヴタウマンダは設立初年度から重要なメンバーとしてプレーした。スーパーラグビーというハイレベルな環境で、オーストラリアやニュージーランド、そして太平洋諸島のトップ選手たちと対戦する中で、彼の技術と戦術理解度は磨かれていった。ウィングやフルバックとして、チームの攻撃に貢献するだけでなく、ディフェンスラインの最後の砦としても重要な役割を担っている。

フィジー代表としての活躍

国際舞台では、フィジー代表として確固たる地位を築きつつある。2024年3月時点で、フィジー代表として7キャップを獲得しており、テストマッチの経験を積んでいる。彼のキャリアにおいて最も注目すべき代表活動の一つは、2023年にフランスで開催されたラグビーワールドカップへの出場だ。ラヴタウマンダはフィジー代表のメンバーとして選出され、世界の強豪国と熱戦を繰り広げた。ワールドカップというラグビー界最高峰の舞台での経験は、彼にとってかけがえのない財産となったであろう。

7人制ラグビーでの成功

15人制ラグビーでの活躍に加え、ラヴタウマンダは7人制ラグビーでもその才能を発揮した。特に、2024年にパリで開催された夏季オリンピックでは、7人制フィジー代表の一員としてプレーした。フィジーは7人制ラグビーにおいて圧倒的な実力を持ち、前回の東京オリンピックでも金メダルを獲得している。ラヴタウマンダは、7人制特有のスピードと瞬時の判断力が求められる状況でも高いパフォーマンスを見せ、チームの快進撃に貢献した。フィジー代表は決勝まで駒を進め、見事銀メダルを獲得した。このオリンピックでの成功は、彼が15人制と7人制の両方でトップレベルのプレーができる多才な選手であることを改めて証明した形となった。

まとめ

セレスティノ・ラヴタウマンダは、元ラグビーリーグ選手としてのバックグラウンドを持ちながら、ラグビーユニオンで急速に成長を遂げたフィジーの期待の星である。スーパーラグビー・パシフィックでの所属チームへの貢献、そしてラグビーワールドカップやパリ五輪という大舞台でのフィジー代表としての活躍は、彼のポテンシャルの高さを明確に示している。今後も、彼の更なる成長と、フィジーラグビー界における中心選手としての活躍が期待される。

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