セントラルスクゥエア

セントラルスクゥエア：長野オリンピックの記憶を伝える公園

セントラルスクゥエアは、長野県長野市問御所町に位置する都市公園です。長野市の中心市街地、善光寺表参道沿いにあり、かつては長野オリンピックの表彰式会場として使用されました。現在は、市民の憩いの場として、また観光客にとって街歩きの拠点として親しまれています。

歴史

1998年の長野オリンピックでは、屋外競技と大会後半に日本人選手がメダルを獲得した屋内競技の表彰式会場として利用されました。大会後、長らく駐車場やイベント会場として活用されてきましたが、オリンピックの記憶を継承し、街の活性化に貢献するため、再整備が行われました。

2012年には、一部が「表参道長野オリンピックメモリアルパーク」として再整備され、ミニ聖火台や表彰台が設置されました。2020年には、残りの部分も都市公園「セントラルスクゥエア」として整備され、現在の姿となりました。

開園までの経緯

ヴィナス長野店の撤退と遊休地化：かつてこの場所には大型店「ヴィナス長野店」がありましたが、1980年に撤退した後、長らく遊休地となっていました。
ホテル建設計画の頓挫：1991年にはホテルの建設計画がありましたが、実現には至りませんでした。
株式会社長野セントラル・スクゥエアの設立：1995年に長野市周辺の企業グループが「長野都市経営研究所」を設立し、その母体として株式会社長野セントラル・スクゥエアが設立されました。
土地の取得と施設の整備：1996年、同社は地元金融機関から融資を受け、ヴィナス跡地の一部を購入。隣接する借地とともに整備し、「セントラルスクゥエア」としました。当初は広場、ステージ、駐車場で構成されていました。
長野オリンピックでの利用：1998年1月5日から2月28日まで、長野オリンピック組織委員会（NAOC）に無償で貸与され、表彰式会場として利用されました。
駐車場としての活用：大会終了後は有料駐車場となりましたが、利用者が減少したため、経営状況が悪化しました。その後、土地の一部売却や金融機関からの支援を受け、事業を継続しました。
都市公園としての再整備：2012年には、表参道長野オリンピックメモリアルパークとして一部が整備され、2020年には残りの部分も都市公園として再整備されました。

施設

セントラルスクゥエアには、以下の施設があります。

公園部分
噴水
大型遊具
屋外ステージ
公衆便所
多目的スペース（平常時は駐車場、イベント時はシャトルバス乗降場などとして活用）
水場（裏手を流れる中沢川に降りられる）
休憩デッキ
喫煙所
情報発信スペース
駐輪場
表参道長野オリンピックメモリアルパーク
五輪マーク（表彰式のステージに設置されていたもの）
ミニ聖火台
ミニ表彰台

特徴

セントラルスクゥエアは、長野オリンピックの記憶を伝えるだけでなく、中心市街地の良好な都市景観や市民活動、観光の拠点としての役割も担っています。噴水や遊具、ステージなどが整備され、様々な世代の人が楽しめる空間となっています。また、表参道長野オリンピックメモリアルパークには、長野オリンピックを記念する施設が設置されており、オリンピックの歴史を身近に感じることができます。

アクセス

電車：
JR・長野電鉄長野駅善光寺口からアルピコ交通バス10・11・16・17系統「セントラルスクゥエア」下車
長野電鉄権堂駅から徒歩10分

関連情報

運営：公園の施設管理業務は、長野市が「一般社団法人ながの表参道セントラルシティ」に委託しています。
長野都市経営研究所：株式会社長野セントラル・スクゥエアの母体となった組織です。

セントラルスクゥエアは、長野市民にとって大切な場所であり、観光客にとっても魅力的なスポットです。長野市を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

外部リンク

ながの表参道セントラルスクゥエア - 一般社団法人ながの表参道セントラルシティ
* NUPRI 長野都市経営研究所

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