セントラル警備保障

セントラル警備保障株式会社

概要

セントラル警備保障株式会社（略称：CSP）は、日本国内で多様な警備サービスを展開している大手セキュリティ企業です。1966年に設立されたこの会社は、東京都新宿区に本社を構え、施設警備やホームセキュリティ、さらには鉄道の警備に至るまで幅広い分野でサービスを提供しています。特に、業界内で第3位を誇る規模を持ち、多くの著名なクライアントと契約しています。

初めての大きな仕事は、ビートルズの来日公演の際の警備でした。この歴史ある企業は、三井グループとの強い結びつきもあり、様々な企業と提携を結びながらその存在感を高めています。

事業内容

1. 施設警備

セントラル警備保障は、主にオフィスビルや重要な施設の警備を担当しています。提携先には三井物産や住友商事があり、これらの企業の本社ビルや日本コカ・コーラの施設などの警備を行っています。また、放送局のTBSや日本テレビタワーの警備も手がけています。

2. 鉄道警備

鉄道警備の分野では、JR東日本との提携を活かし、各駅やその関連施設の警備を行っています。東京駅や新宿駅などの重要な拠点で、常駐警備以外にも、乗客のサポートや忘れ物の管理など、多岐にわたる業務を遂行しています。新幹線内の警備に関しては、関連会社と連携して行っています。

3. 機械警備

ホームセキュリティのサービスとしては、「ファミリーガードアイ」を販売。また、JR東日本および東京メトロとの共同事業で、駅の改札における子どもの見守りサービス「まもレール」も提供しています。

4. ロボット開発

2022年には、自律走行型警備ロボットの販売を予定しています。AIを活用したこのロボットは、長時間の稼働が可能であり、異常発生時には警備員に通知が送信される仕組みとなっています。実際に、2021年には日本コカ・コーラの本社で無人運用が開始されました。

制服

セントラル警備保障では、2021年に創業55周年を迎え、制服を刷新しました。従来の緑色を基調としたデザインから一新され、シンプルで洗練された印象を与えています。

沿革

この会社は1966年に設立以来、様々な進化を遂げてきました。1972年に三井物産と住友商事の合弁企業を設立し、その後もいくつかの重要なマイルストーンを経ています。特に、2004年の東京証券取引所での上場や、セキュリティ関連のサービス拡張が際立っています。

不祥事

近年には、不祥事も発生しています。2019年には、警備員が酒気帯び運転で逮捕される事件があり、また2021年には持続化給付金を不正に取得した事案も報じられました。これらの問題は企業イメージに影響を及ぼす可能性があります。

まとめ

セントラル警備保障株式会社は、多様な警備サービスを展開し、企業や公共の安全を守る重要な役割を果たしています。国内のセキュリティ市場で確固たる地位を築き上げているこの会社は、今後も技術革新やサービスの充実を図りながら、さらなる発展を続けていくことでしょう。

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