ロジャース・ホーンスビー

ロジャース・ホーンスビー（Rogers Hornsby Sr.）

ロジャース・ホーンスビー・シニアは1896年4月27日にテキサス州ウィンタースで生まれた野球選手であり、後に監督としても名を馳せました。彼は主に内野手として活動し、その堂々とした打席での姿勢と「ラージャ」という愛称からファンに親しまれました。ホーンスビーはアメリカメジャーリーグベースボール（MLB）で二度の打撃三冠王に輝き、史上最高の二塁手と呼ばれるほどの強打者でした。

経歴

初期のキャリア

ホーンスビーは1915年、セントルイス・カージナルスに入団し、メジャーリーグでのキャリアをスタートさせました。彼は遊撃手として加盟しましたが、内野のどこでもこなせる柔軟性を持っていました。特に1917年には、1試合14補殺というメジャー記録を達成します。ただし、ポップフライを捕るのが不得意という欠点もありました。

入団から数年のうちに、彼の打撃技術が鮮明となり、1916年シーズンの打率は.313、1917年には.327に上昇し、リーグ最多の三[[塁打]]17本を放つなどその実力を発揮しました。彼のスイングスタイルは大きく踏み込むもので、ボールを強烈なラインドライブで打ち返す能力がありました。また、冷静な性格で判定に対する不満をほとんど見せなかったことも彼の特徴です。

MLBにおける飛躍

1920年、ホーンスビーはライブボール時代の到来と共にその能力が開花しました。その年には218安打、打率.370で首位打者と打点王の二冠を初めて獲得します。翌1921年にはさらに成績を伸ばし、リーグトップの多くの部門を制覇しました。1922年には初めて4割を達成し、150打点、42本塁打と圧倒的な成績を残し、打撃三冠を獲得しました。

1924年にはナショナルリーグ記録の打率.424を記録し、1925年には再び4割を達成。彼の成績はメジャーリーグ史上初めての二度の打撃三冠王を含む非常に印象的なものでした。1926年には選手兼監督としてカージナルスをナショナルリーグ制覇へと導き、ワールドシリーズでの勝利にも貢献します。

晩年と引退後

1927年以降、ホーンスビーはジャイアンツ、ブレーブス、そしてカブスと渡り歩きながらも、常に高い打撃成績を維持しました。1932年にはカブスの監督を務め、その後は様々な役割で現場に携わりました。引退後もコーチとして若手選手の指導に貢献し、1942年にはアメリカ野球殿堂にも選出されます。

ホーンスビーの引退後の生活は、健康を気にするものでした。タバコや酒は口にせず、映画も観ないという徹底した生活です。1963年、彼はシカゴの病院で手術中に心臓発作を起こし、66歳で亡くなりました。ロジャース・ホーンスビーの偉業と彼の影響は、野球界に今でも語り継がれています。

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