セージ・グループ

セージ・グループ：世界を舞台に躍進する会計ソフトウェア企業

セージ・グループ（Sage Group plc）は、会計や給与計算ソフトウェアの開発・販売で世界をリードする企業です。イギリスのニューカッスルに本社を置き、欧米豪アジアなど世界約25カ国で事業を展開しており、ヨーロッパを代表する法人向けソフトウェア企業として、SAPに次ぐ規模を誇ります。ロンドン証券取引所にも上場しています。

1981年から続く革新の歴史

セージ・グループの起源は1981年にさかのぼります。ニューカッスル大学の学生だったGraham Wylie氏が開発した会計処理ソフトウェアが、印刷会社勤務のDavid Goldman氏らの目に留まり、Paul Muller氏と共に起業。当初は印刷会社を主な顧客としていましたが、その後、販売代理店網を拡大することで、幅広い業界に販路を広げていきました。

1984年にリリースされたワープロ向けソフトウェア「Sage Softwareシリーズ」の大ヒットをきっかけに、セージ・グループは急速な成長を遂げます。1989年にはロンドン証券取引所に上場を果たし、1991年にはアメリカ合衆国のDacEasy社を買収。これを機に、世界中のソフトウェアベンチャー企業を積極的に買収し、グローバル企業へと進化を遂げました。

1999年にはTetra Ltd.を買収することで中規模企業への事業拡大を加速させ、2000年には顧客企業数が200万社を突破。2009年にはその数は600万社を超えるまでに成長しました。2015年にはセールスフォース・ドットコムと戦略的パートナーシップを締結、2017年にはアメリカのベンチャー企業Intacct社を買収するなど、積極的な事業展開を続けています。

多様な製品群とグローバル展開

セージ・グループのソフトウェア製品は、会計、給与管理、ペイメントの3つの分野を中核としています。Sage One、Sage Live、Sage X3、Sage Peopleといった主要製品シリーズに加え、各地域に合わせたローカライズされた製品を提供することで、世界中の多様なニーズに対応しています。アメリカのアトランタとフランスのパリにそれぞれ地域本部を置いて、グローバルな事業展開を支えています。

社会貢献活動

セージ・グループは、企業活動を通じた社会貢献にも積極的に取り組んでいます。ノーマン・フォスター設計の音楽ホールである「セージ・ゲーツヘッド」のスポンサーを務めるなど、地域社会への貢献にも力を注いでいます。また、過去にはF1チームへのスポンサーシップなど、幅広い分野で社会貢献活動を実施してきました。

まとめ

セージ・グループは、会計・給与管理ソフトウェア市場において、世界的な存在感を誇る企業です。創業以来、顧客ニーズに応える製品開発と積極的な事業展開により、着実な成長を遂げてきました。今後も、革新的なテクノロジーとグローバルなネットワークを活かし、世界中の企業の成長を支援していくことが期待されます。その歴史と今後の展開から目が離せません。

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