セーニー・プラーモート

モムラーチャウォン・セーニー・プラーモート

モムラーチャウォン・セーニー・プラーモート（1905年5月26日 - 1997年7月28日）は、タイ王国の著名な政治家および外交官として知られています。彼は民主党のメンバーとして3度にわたり首相を務め、タイ王室の一員でもあり、政治と外交の両方において多大な影響を与えました。

経歴

セーニーはラーマ2世の子孫であるカームロブ親王と、政界に名を馳せたブンナーク家のモム・デンとの間に生まれました。オックスフォード大学ウスター・カレッジで法学を学び、二級学位を取得した後、ロンドンのグレイ法曹院でも研鑽を積みました。帰国後は、最高裁判所の修習生として6ヶ月間タイ法を学び、その後民事裁判所での勤務を経て外務省に移り、駐米タイ大使としてアメリカ合衆国に派遣されました。チュラーロンコーン大学から名誉博士号も授与されています。

自由タイ運動

1941年12月、日本軍が泰国に侵攻すると、首相のプレーク・ピブーンソンクラームは日本と休戦協定を結びました。この動きに対し、セーニーは反対し、アメリカで抗日運動を組織することを決意しました。彼はコーデル・ハル国務長官との会談を通じて連合国サイドでの立場を固め、タイの資産凍結解除に向けた交渉を実施しました。彼は連合国支援のためのボランティアを募集する計画を立て、留学生や外交官以外の多くのタイ人も参加しました。

戦後の活動

戦後、セーニーは1945年9月17日に首相に就任しましたが、彼の政権は他者による影響が強く、特にプリーディー・パノムヨンの影響を受けることが多かったです。1946年、彼は弟と共に新たに設立された民主党に参加し、1947年には内閣の閣僚として登用されました。

1970年代の復帰と政治引退

セーニーは再び弁護士としての活動に戻るも、その後も民主党のメンバーとして存在しました。1975年には短期間ではありますが、再び首相を務めました。彼の政権は弟のククリット・プラーモートによって引き継がれましたが、こちらも長続きしませんでした。1976年には再び政府首班に返り咲くも、左翼学生と右翼組織との衝突が激化し、結局クーデターによって退陣を余儀なくされました。

セーニーはその後、政界を引退し弁護士としての活動に専念しましたが、タイの政治史においては重要な存在として長く語り継がれることとなります。彼の生涯にわたる政治的影響は、タイの戦後史にとって欠かせない要素です。

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