ゼットエムピー

株式会社ZMP（ゼットエムピー、ZMP Inc.）

株式会社ZMPは、次世代自動車の開発用プラットフォーム「RoboCar(R)」シリーズや、センサー・画像認識ソリューション、さらにはエンジニア向けの研究用・教育用ロボットの製造及び販売を手掛けるロボットベンチャー企業です。2025年4月には社名をROBO-HI株式会社に変更する予定です。

概要

この企業は自動運転技術とロボット開発に関する研究を進めており、2016年12月には東京証券取引所マザーズ市場への上場を果たしました。ソニーとの提携を含む複数の資本提携関係を築いており、業務提携を行っていたDeNAとは2017年早々に解消しています。

上場申請とその取り止め

ZMPは2015年9月に上場を目指して注目を浴び、2016年11月には上場申請が公式に承認されると報道されましたが、11月17日に顧客情報流出の事件が発覚し、その影響で2016年12月8日に上場が取り消されるという展開となりました。この流出事件により、個人投資家たちは大きな失望を覚えました。

業界アナリストからの見解では、流出事件は企業のガバナンスに疑念を生じさせ、上場後の信頼性に影響を及ぼす可能性が指摘されていました。このような状況下での上場取り止めは、あたかも市場全体に不信感を広げる要因ともなり、個人投資家の期待が裏切られる結果となりました。

純損失計上

2022年に関する決算公告では、純損失が9億7,528万円であったことが報告されており、前年度の損失も含め、企業の経営状況には厳しさが際立っています。

本社移転と社名変更

ZMPは2025年に本社を東京都中央区晴海へ移転すると共に、社名をROBO-HI株式会社に変更します。この移転と社名変更は、企業の新たなスタートを意味しています。

製品とサービス

ZMPが展開する製品には、次世代自動運転車両の開発プラットフォームや、自動運転機能を持つ車椅子、物流支援ロボットなど多岐にわたるロボティクスソリューションがあります。また、大学や企業向けの研究用ロボットも開発しています。

製品開発の歴史

これまでの歴史においては、2014年に自動運転の公道実証実験を実施したり、2020年には定額乗り放題サービスを開始するなど、次世代技術の商業化に向けた取り組みを続けてきました。

所属団体

ZMPは、いくつかの専門団体にも所属しており、ロボットビジネス推進協議会やスマート・コミュニティアライアンスなどに参加して、業界の発展を目指しています。これにより、技術的な進歩だけでなく、社会との共生を図る考えが示されています。

これからもZMPは、ロボット技術の進化とそれに伴う市場での優位性を目指して、企業活動を続けていくことが期待されています。

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