ゼブラ (文具メーカー)

ゼブラ株式会社の概要

ゼブラ株式会社（ZEBRA Co., Ltd.）は、東京都新宿区に本社を置く日本の文具メーカーです。主にボールペンやシャープペンシル、フェルトペンなどを手掛けており、日本国内では三菱鉛筆、パイロットコーポレーションと共に高い市場シェアを誇ります。

社名の由来

社名「ゼブラ」は、団結力を象徴するシマウマに由来しています。社員同士が協力し合い、和を持って会社を支えることを願い、この名称が選ばれました。また、シマウマは漢字で「斑馬」と書かれ、その字形が「王」と「文」の組み合わせから成ることも影響を与えています。

会社の沿革

ゼブラの歴史は1897年に始まり、石川徳松が松崎仙蔵と共に純国産の鋼ペン先を開発し、「石川ペン先製作所」が設立されました。1914年にはシマウマのロゴを商標として採用し、「ゼブラペン」ブランドが確立されます。1957年からはボールペンの開発を始め、1959年には初の商品「No.5911」を発売しました。

1963年には社名を「ゼブラ」に変更し、その後も革新的な製品を次々と発表しています。1981年には、ボールペンインクの逆流を防ぐ「ツインボールシステム」を完成し、業界初の技術となりました。2014年にはどんな力を込めても折れないシャープペン「デルガード」を発売し、ユーザーの不満を解消しました。2018年には振動を最小限に抑えたボールペン「ブレン」を発表し、2020年には累計800万本の販売を達成しました。

主な製品

ゼブラは多機能ペンの分野でも知られています。「SHARBO」は赤・黒・シャープペンシルがロータリー式で動く設計を持ち、「クリップ・オン マルチ」は赤・黒・青・緑とシャープペンシルの5機能をコンパクトにまとめています。さらに、東京ディズニーリゾート限定の「ハイマッキーマウス」は、可愛らしいキャップデザインで人気を博しています。

ゼブラの製品は多くの文具店やオンラインストアで扱われており、大部分は替芯が購入可能です。ペンの種類は多岐にわたり、シャーボXやマッキー、SARASAなど様々なブランドが展開されています。

生産拠点と海外展開

ゼブラは、日本、インドネシア、メキシコに生産拠点を持っています。日本国内唯一の工場である栃木県の野木工場では、主にボールペンや蛍光ペンを製造し、国内外に供給しています。また、海外法人としてはアメリカのZEBRA PEN CORP.やカナダ、イギリス、メキシコ、中国などに拠点を持っています。

キャッチコピーとCM

ゼブラのキャッチコピー「Open your imagination.」は創造力を喚起することを意味し、2006年から使用されています。これ以前は、個別の商品向けに「This is a Pen.」などの文言が使われてきました。CMでは、佐々木信也や小林亜星など、著名なタレントが起用され、親しみやすいイメージを表現しています。近年では出川哲朗が「デルガード」に出演し、話題を集めました。

ゼブラ株式会社は、筆記具の革新と品質にこだわり、今後も創意工夫を重ねながら発展を続けることが期待されています。

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