ソウルキャリバーV

ソウルキャリバーV

『ソウルキャリバーV』（SOULCALIBUR V）は、バンダイナムコゲームスが2012年2月2日にPlayStation 3およびXbox 360用としてリリースした3D武器対戦格闘ゲームです。本作は「ソウルシリーズ」の第8作目であり、シリーズとしては初めてCERO: D（17才以上対象）の認証を受けた作品です。

概要

本作は、前作『ソウルキャリバーIV』から3年半の間隔を経て登場しました。開発スタッフが大部分入れ替わり、物語は前作の17年後を舞台にしています。物語の中心は、人気キャラクターソフィーティアの二人の子供に焦点を当てて展開されます。

ストーリーモードは「story -1607 A.D.-」が主軸となり、これまでのエンディングが取り除かれ、レギュラーキャラクターや新キャラクターもすべてサブキャラクターとして扱われるようになりました。また、本作のコンセプトは「より速く、より軽く」であり、それに応じて戦闘システムが刷新されています。具体的には、スティックを同じ方向に2回入力することで素早い移動が可能となる「クイックムーブ」や、タイミングよくガードを行うことでガード後の硬直を軽減できる「ジャストガード」といった新しい要素が追加されています。

さらに、シリーズ初となる「クリティカルゲージ」が導入され、プレイヤーは攻撃を行うことでゲージを貯め、各キャラクターの超必殺技「クリティカルエッジ」や、技を強化する「ブレイブエッジ」、さらにはガードインパクトなどを使用することができます。このゲージ管理が戦闘において重要な役割を果たすようになっており、従来のプレイスタイル以上に工夫が求められます。

これまでの作品にあった「ロストクロニクルズ」や「Tower Of Lost Souls」といったオフライン要素は廃止され、新たに「Quick Battle」モードが導入されました。このモードでは、さまざまな外見や性格を持つキャラクターと対戦することができます。

キャラクタークリエイションモードも引き続き搭載されており、筋肉量の変化に加え、身長や身体の各部位の太さを変更できるようになりました。また、キャラクターの武器や攻撃の色、さらにはフェイスペイントやステッカーを追加する機能も存在し、クリエイションの幅が大きく広がっています。

音楽面では、サイバーコネクトツーの外部スタッフが参加しており、特に著名な作曲家たちが楽曲制作に携わっています。グラミー賞受賞経験のあるジョン・カーランダーや、ゲーム音楽の大御所菊田裕樹が関与しており、魅力的なサウンドトラックが展開されています。

全世界での売上は約174万本に達し、日本国内では初週に約4万2000本の売上を記録しました。

登場キャラクター

本作には多くのキャラクターが登場します。主なキャラクターには、パトロクロスやピュラ、新キャラクターのツヴァイ、ナツ、ヴィオラ、レイシャ、シバがあります。レギュラーキャラクターには、ジークフリート、ティラ、御剣、アイヴィーなどが名を連ね、DLCとしてダンピエールが追加される予定です。ゲストキャラクターとして、『アサシン クリード ブラザーフッド』からエツィオも参戦しています。

小説

さらに、ソウルキャリバーVの発売に先立って、関連小説が刊行されており、これまでのストーリーを振り返る形で展開されています。

結論

『ソウルキャリバーV』は、戦略的な戦闘とキャラクターのカスタマイズを両立させた魅力的なゲームです。新たな要素やキャラクターたちが登場し、従来のファンだけでなく新規プレイヤーも楽しめる作品となっています。

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