ソニックブラストヒーローズ

『ソニックブラストヒーローズ』は、タイトーが2011年に発売したゲームセンター向けの体感ゲーム機です。人気ゲーム『ソニックブラストマン』を題材としたパンチングマシンの最新作であり、2012年にはバージョンアップ版の『ソニックブラストヒーローズダッシュ』も発売されました。

概要

本作は、『ソニックブラストマン』を主人公としたパンチングマシンとしては3作目、タイトーが発売するパンチングマシンとしては『ハードパンチャーはじめの一歩』以来10年ぶりの5作目となります。従来から問題視されていた安全性を追求し、最新技術を搭載することで、プレイヤーが安心して爽快感を楽しめるように設計されています。

特徴

前作『ハードパンチャーはじめの一歩』の基本的な機能を継承しつつ、主人公にソニックブラストマンを起用し、過去の『ソニックブラストマン』の各ステージでの名場面を高画質のCGでリメイクしています。

前作から継承した基本的な機能

助走防止センサーの設置: プレイヤーが安全にプレイできるよう、助走をつけて殴る行為を防止するセンサーが搭載されています。
高得点者のスコアランキング: 高得点を獲得したプレイヤーは、スコアランキングに名前を残すことができます。
4人対戦: 4人同時に対戦できるモードも搭載されています（ただし、このモードで出したスコアはランキングには残りません）。

プレイヤーの安全性を守る仕組み

不正行為防止カメラの搭載: 融合技術研究所が開発した「CHLAC異常検知システム」を搭載。筐体上部に設置された不正行為防止カメラがプレイヤーの行動を動画撮影し、監視します。

スコアの無効化: 不正行為防止カメラが不正と検知した場合、「異常な行動を検知しました」と警告し、それでも改善されない場合は記録を0にします。不正とみなされる行為は以下の通りです。
ストレートパンチ以外の方法で殴った場合（蹴りや道具の使用、ラリアートなど）。ただし、個人の癖のあるパンチがストレートと認められない場合もあります。
筐体に必要以上に触れたり、細工しようとした場合
プレイ時に勢い余って筐体にもたれかかってしまった場合
プレイ履歴の保存: プレイヤーのプレイシーンを動画で保存し、最大4500発分（1500プレイ）まで記録できます。
メンテナンス時期の自動告知: グローブやパッドなどの消耗品の交換時期を、プレイ回数に応じて自動でアナウンスします。1万プレイ目前の9500プレイ時点で告知され、1万プレイ時点で一時動作が停止。3か月ごとに起動開始時にメンテナンス告知画面が表示されます。
グローブの変更: プレイヤーが装着するボクシンググローブは、手首の保護ができるマジックテープ付きのクッション性の高いものに変更されました。
プレイ規約の自由閲覧: デモ画面でプレイ規約を自由に閲覧でき、プレイヤーは規約に同意した上でゲームを開始します。

スコアに関する仕組み

平均値・月間順位の追加: 月間順位と月間平均値が新たに登場し、本日順位、歴代順位とともに表示されます。ゲーム終了後には、プレイヤーのパンチ力の相対的な位置が棒グラフで表示され、ランキング入りに該当する順位が表示されます。
スコアの自由閲覧不可: 前作では可能だったスコアランキングの自由閲覧は、本作ではできなくなりました。ハイスコアを出した場合のみ、アルファベット3文字で名前と記録を残すことができます。

5つのステージ

プレイヤーが選択できるステージは5つ。タイトーのパンチングマシーン第1作『ソニックブラストマン』で登場したステージと、本作オリジナルのステージで構成されています。

ステージ1：銃を突きつけ現金を要求する銀行強盗！
ステージ2：猛スピードで暴走するトレーラー！
ステージ3：太古より復元された恐竜！
ステージ4：洋上を襲う巨大海棲生物！
ステージ5：地球に迫り来る隕石！

各ステージにはクリアノルマが設定されています。

ソニックブラストヒーローズダッシュ

『ソニックブラストヒーローズダッシュ』は、『ソニックブラストヒーローズ』のバージョンアップ版です。ゲーム概要や基本システムは共通ですが、細かい部分でいくつかの変更点があります。

ヒーローズモードの搭載

従来のストーリーに沿ったパンチングマシンでは、3発殴った合計値がクリアに必要なノルマ値を超えるとステージクリアとなっていましたが、本作では1発のスコアが所定のノルマ値を超えるとステージクリアとなる「ヒーローズモード」が追加されました。

クリアノルマ: ヒーローズモードのクリアノルマは、シングルモードのクリアノルマを3で割った数値です。
* コンティニュー: ステージをクリアできなかった場合は、クレジットを追加することで再度挑戦できます。ただし、ステージ5をクリアするとプレイ終了となります。

デモ画面の変更点

デモ画面でヒーローズモードの説明が追加されたため、前作よりも映像が長くなっています。また、ニュースキャスターの背景色が前作の青色からオレンジ色に変更されています。

スコア保存の変更点

ヒーローズモードの追加に伴い、3発合計値の保存がなくなり、単発記録のみが保存されるようになりました。

筐体装飾の変更点

筐体自体は共通ですが、モニター画面上部の装飾と掲げられている旗が異なっています。

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