ソモン・マフマドベコフ

ソモン・マフマドベコフ

ソモン・マフマドベコフ（Somon Makhmadbekov、1999年3月24日 - ）は、タジキスタン出身の柔道選手。ロシアのイルクーツクで生まれ、現在はタジキスタン国籍で競技に取り組んでいます。階級は73kg級と81kg級。

身長183cmで、得意技は大外刈、大内刈、内股といった豪快な技を持っています。

経歴

柔道一家に育ったマフマドベコフは、7歳で柔道を始めました。幼少期から才能を発揮し、着実に実力をつけていきました。特に、イルクーツク森茂喜道場での指導が彼の成長に大きく影響を与えました。ここでは、正しい組手、特に中指、薬指、小指の3本で道着を掴み、親指と人差し指を添える組み方を徹底的に指導されたことが、その後の競技人生の土台となっています。

2017年には、アフリカオープン・チュニス（66kg級）で優勝、世界ジュニアでは3位入賞を果たし、国際舞台で頭角を現しました。その後、階級を73kg級に上げ、更なる飛躍を目指します。

2019年の世界選手権では、準々決勝でロシアのデニス・ヤルツェフに敗れるも、3位決定戦ではアゼルバイジャンのヒダヤト・ヘイダロフと激闘を繰り広げました。GS含めて12分近い戦いの末に惜しくも敗れ、5位入賞となりました。

同年、世界ジュニアでは決勝でロシアのゲオルギー・エルバキエフに一本勝ちし、タジキスタン人として初の快挙となる世界ジュニアチャンピオンに輝きました。グランドスラム・大阪では、準々決勝で海老沼匡に敗れたものの、3位決定戦で立川新に終了直前に反則勝ちで逆転勝利し、3位に入賞しました。

2021年、東京オリンピックに出場。3回戦でアゼルバイジャンのルスタム・オルジョフに敗れました。

その後、階級を81kg級に転向。2022年のアジア選手権で3位に入賞しました。

2023年には、地元開催のグランプリ・ドゥシャンベでIJFワールド柔道ツアー初優勝を飾り、続くグランドスラム・アスタナでも優勝を果たしました。アジア大会では決勝で韓国の李俊奐を破り、見事優勝を飾りました。

2024年の世界選手権では3位に入賞。パリオリンピックでも準々決勝で敗退するも、敗者復活戦を勝ち上がり、3位入賞を果たしました。

現在のIJF世界ランキングは19位（2488ポイント、2024年7月22日現在）です。

主な戦績

66kg級

2017年 - アフリカオープン・チュニス　優勝
2017年 - 世界ジュニア　3位

73kg級

2018年 - アジアオープン・香港　優勝
2019年 - グランドスラム・デュッセルドルフ　5位
2019年 - アジアパシフィック選手権　5位
2019年 - 世界選手権　5位
2019年 - 世界ジュニア　優勝
2019年 - グランドスラム・大阪　3位
2021年 - アジア・オセアニア選手権　2位

81kg級

2022年 - アジア選手権　3位
2023年 - グランドスラム・タシケント　3位
2023年 - グランプリ・ドゥシャンベ　優勝
2023年 - グランドスラム・アスタナ　優勝
2023年 - アジア大会　優勝
2023年 - グランドスラム・東京　5位
2024年 - アジア選手権　3位
2024年 - 世界選手権　3位
2024年 - パリオリンピック　3位

外部リンク

* ソモン・マフマドベコフ - JudoInside.com のプロフィール（英語）

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