ソユーズTM-20

ソユーズTM-20：ミールへの20回目の有人ミッション

ソユーズTM-20は、宇宙ステーション・ミールへの往来を目的とした、20回目の有人ミッションです。このミッションでは、ロシア人宇宙飛行士のアレクサンドル・ヴィクトレンコとエレーナ・コンダコワ、そして欧州宇宙機関（ESA）のドイツ人宇宙飛行士ウルフ・メルボルトが搭乗しました。

ミッションの目的

ソユーズTM-20の主な目的は、宇宙ステーション・ミールへの人員輸送と物資の補給でした。また、「ユーロミール94」プログラムの一環として、メルボルト宇宙飛行士がミールに約1ヶ月間滞在し、科学実験や研究活動を行うことも重要な目的でした。

ミッションでは、メルボルトのために10kgの荷物が搭載されました。

ドッキングのトラブルと手動操縦

ミールへの自動接近中、ソユーズTM-20は予期せぬ揺れに見舞われました。この状況に対し、アレクサンドル・ヴィクトレンコ宇宙飛行士は冷静に手動操縦に切り替え、無事にミールとのドッキングを成功させました。この手動操縦によるドッキングは、ヴィクトレンコの熟練した操縦技術を示すものでした。

乗組員

打上げ時

アレクサンドル・ヴィクトレンコ (4) - ロシア
エレーナ・コンダコワ (1) - ロシア
ウルフ・メルボルト (3) - 欧州宇宙機関 ドイツ

帰還時

アレクサンドル・ヴィクトレンコ (4) - ロシア
エレーナ・コンダコワ (1) - ロシア
ワレリー・ポリャコフ (2) - ロシア

帰還時には、長期滞在を終えたワレリー・ポリャコフ宇宙飛行士がソユーズTM-20に搭乗し、地球に帰還しました。

ソユーズTM-20は、ミールへの往来ミッションにおいて、ドッキングのトラブルを手動操縦で乗り越えた重要なミッションとして記録されています。

もう一度検索