ソワソン

ソワソン（Soissons）は、フランス共和国オー＝ド＝フランス地域圏エーヌ県に位置する都市です。パリの北東約96km、エーヌ川の流域に位置し、フランス国内でも有数の古い歴史を持つ都市の一つとして知られています。面積は約12.3平方キロメートルで、1999年の調査では人口は約3万人でした。日本語では、ソワッソン、ソアソンとも表記されます。

歴史

ソワソンの名は、古代ローマ時代に遡ります。その起源は、ラテン語のスエッシオ（Suessio）という地名に由来すると考えられており、これはかつてこの地を領有していたガリア人のスエッシオネス族（Suessiones）に因んでいます。ローマ帝国時代には城塞都市として機能し、帝国の末期にはキリスト教の司教座も設置されました。

西ローマ帝国の衰退期、ガリア北部地域は帝国から事実上独立した状態となり、ローマ帝国から派遣された将軍アエギディウスが統治するソワソン管区が誕生しました。この地域は、西ローマ帝国が滅亡したとされる476年以降も、アエギディウスの子であるシアグリウスによってローマ人による統治が続けられました。

しかし、486年にフランク王国のクローヴィス1世がソワソンの戦いでシアグリウスを破り、ソワソンはフランク王国の支配下に入ることとなりました。クローヴィス1世はソワソンでブルグント王国の王女クロティルドと結婚し、王女の勧めによりソワソンで洗礼を受け、カトリックに改宗しました。この出来事は、フランク王国のキリスト教化を促進する上で重要な転換点となりました。

クローヴィス1世の死後、ソワソンの王位は五男のクロタール1世が継承しました。ソワソンはネウストリア地域の一部となりましたが、クロタール1世の末子であるキルペリク1世の時代（在位561年 - 584年）には、内戦も発生しました。

カロリング朝時代には、サン・メダール修道院がソワソンの宮廷として利用され、政治的、文化的な中心地として重要な役割を果たしました。

ソワソンは、古代から中世にかけての歴史の中で、政治、宗教、文化の中心地として重要な役割を果たし、現在もその歴史的な遺産を色濃く残しています。

脚注

注釈:

出典:

外部リンク

* 市公式サイト

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