ソングス・フロム・ザ・スパークル・ラウンジ

『ソングス・フロム・ザ・スパークル・ラウンジ』（Songs from the Sparkle Lounge）は、イギリスのハードロックバンド、デフ・レパードが2008年に発表したスタジオ・アルバムです。カバー・アルバムを含めると通算10作目となります。

背景

本作からの最初のシングル「ナイン・ライヴス」には、カントリー歌手のティム・マグロウがソングライティングとボーカルで参加しています。このコラボレーションは、マグロウのツアー・マネージャーであるロバート・アレンが、デフ・レパードのドラマー、リック・アレンの兄であったことがきっかけです。マグロウは2005年からデフ・レパードと親交を深め、2006年にはハリウッド・ボウル公演にゲスト参加し、意気投合。その結果、この楽曲での共演が実現しました。また、「ナイン・ライヴス」はアルバム発売に先駆け、音楽ゲーム『ギターヒーロー3 レジェンド オブ ロック』のダウンロードコンテンツとしても配信されました。

収録曲の多くは、バンドのメンバーが個別に作曲したもので、複数のメンバーによる共作ではありません。フィル・コリンは後に、「まるで4つのプロジェクトが別々に進行していたかのようだった」と語っています。アルバムのタイトルは、2007年のツアー中に新曲制作を行っていたリハーサル・ルームを、スタッフの一人が「スパークル・ラウンジ」と名付けたことに由来します。

反響と評価

アルバムは全英アルバムチャートで3週間トップ100入りし、最高10位を記録しました。アメリカではBillboard 200に8週間ランクインし、2008年5月17日に最高5位を記録しています。

音楽評論家のStephen Thomas Erlewineは、AllMusicで5点満点中3点を付け、「カモン・カモン」を「ゲイリー・グリッター風のリズム」と評しました。また、「バッド・アクトレス」については「ここ数年の彼らが発表してきたどの曲よりもハードで、圧倒的な曲」と評しています。「ハルシネイト」については「ギター・フレーズが"Photograph"にそっくり」と指摘し、「オンリー・ザ・グッド・ダイ・ヤング」については「『ヒステリア』に直結するような煌びやかなハーモニー」と評価しました。

『ローリング・ストーン』誌のアンディ・グリーンは、2008年5月1日のレビューで5点満点中2.5点を付け、「かつてロバート・ジョン・"マット"・ラングはバンド最大のヒット作『ヒステリア』のプロデュースおよび楽曲の共同制作に携わり、バンドは同作のマジックを『ソングス・フロム・ザ・スパークル・ラウンジ』で再現しようとした」「彼らは明らかに、昔のプロデューサーのことを懐かしがっている」と評しています。

収録曲

(収録曲リストは省略)

デラックス・エディション盤ボーナスDVD

ビハインド・ザ・カーテン
ザ・スパークル・ラウンジ・コメンタリー
ナイン・ライヴス (PV)

参加ミュージシャン

ジョー・エリオット - ボーカル
フィル・コリン - ギター、バッキング・ボーカル
ヴィヴィアン・キャンベル - ギター、バッキング・ボーカル
リック・サヴェージ - ベース、アディショナル・ギター、バッキング・ボーカル
リック・アレン - ドラムス、バッキング・ボーカル

アディショナル・ミュージシャン

* ティム・マグロウ - ボーカル(on #2)

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