ソーサリアンオンライン

ソーサリアンオンライン（SORCERIAN ONLINE）

『ソーサリアンオンライン』は、日本ファルコムがライセンスを発行し、電遊社が開発・運営していたMMORPGです。1987年に発売されたPCゲーム『ソーサリアン』の世界観を受け継ぎ、2012年6月30日にサービスを終了しました。

概要

本作は、往年の名作RPG『ソーサリアン』の世界観をオンライン上で再現した作品です。2007年からは、『ソーサリアン』の生みの親である木屋善夫氏がアドバイザーとして参加し、世界観の監修を行っていました。

運営形態

基本プレイは無料で、アイテム課金制が採用されていました。

沿革

サービス開始当初はエキサイトが運営を行う予定でしたが、開発の遅延により電遊社へと運営が移行されました。以下に主な沿革を記載します。

2005年4月：日本ファルコムのライセンス提供オンラインゲーム第2弾として発表
2006年5月：公式サイト開設
2006年5月：第一次クローズドβテスト開始
2006年9月：第二次クローズドβテスト
2006年11月13日：運営がエキサイトから電遊社へ移行
2006年11月16日：日本国内で正式サービス開始
2009年1月28日：サポートプレイヤー制度開始
2011年2月2日：ゲームの更新終了アナウンス（サポート、運営は継続）
2012年3月28日：同年6月30日でのサービス終了を告知
2012年6月30日：サービス終了

ゲームの特徴

原作に登場した敵キャラクターやアレンジ楽曲など、『ソーサリアン』の世界観を忠実に再現したデザインが特徴です。

ゲームシステム

ホストシステム

プレイヤーは、ヤマト、リドニア、ペンタウァの3つの町を共有サーバーで利用しますが、町の外へ出る際には「個人ホスト」か「パブリックホスト」を選択します。

個人ホスト：プレイヤーのPCがサーバーとなり、最大8人まで接続可能。
パブリックホスト：運営が用意した共有サーバーで、PublicHost1とPublicHost2の2つが存在し、それぞれ30人まで接続可能。

ゲームの目的

プレイヤーは、キャラクター作成時にヤマトかリドニアのいずれかの国を選択し、自国のクエストを進めながらペンタウァを目指します。ペンタウァでは、原作の15本のシナリオを基にしたクエストを受注できます。

クラスとランク

プレイヤーは、初期の10種類とペンタウァで追加される3種類、合計13種類のクラスから2つを選択できます。また、近接武器スキルを6種類の中から1つ選択します。

強さは「ランク」と「熟練度」で表され、熟練度を最大まで上げると、上位ランクを習得できます。

インベイジョン

ヤマトとリドニアでは、毎日決まった時間に「インベイジョン」と呼ばれる防衛イベントが開催されます。プレイヤーは、侵攻してくるモンスターから町を防衛し、貢献度に応じて報酬を獲得できます。

戦闘システム

タイミング良く攻撃することで連続攻撃が可能であり、アクション性の高い戦闘が楽しめます。

HP：体力。0になると死亡し、ペナルティが発生。
MP：魔法の使用に必要なポイント。
ST：武器攻撃で使用するポイント。0になると行動不能になる。
EP：スキル発動に必要なポイント。
受け流し：敵の攻撃を受け流し、カウンターを発動する。

ステータス

スキル: 5種類のスキルが存在する。
魔法: 6つの属性が存在する。
武器: 近接武器6種類、遠隔武器は弓のみ。
装備: 13箇所の装備部位が存在する。
星魔法: 装備を強化できる。

クラス一覧

ファイター
レンジャー
ガード
フェンサー
シューター
ローグ
ソーサラー
カースメイカー
ヒーラー
プリースト
グラディエイター
メイジ
クレリック

問題点

サービス開始当初は運営の対応が良かったものの、2007年以降はアップデートが滞り、運営の放置状態が続きました。

関連項目

ソーサリアン
* ドラゴンスレイヤーシリーズ

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