ドラゴンスレイヤーシリーズ

ドragonslayerシリーズ

「ドラゴンスレイヤーシリーズ」は、日本ファルコムが開発したコンピュータゲームのシリーズです。シリーズは、1984年に発売された『ドラゴンスレイヤー』(以下『I』)から始まりました。

概要

シリーズの初期は、プログラマーである木屋善夫氏が中心となって制作されました。2作目以降の作品は、それぞれ独立したタイトルを持ちつつも、『Dragon Slayer II』のようにローマ数字でシリーズ番号が示され、シリーズの一部であることが示されていました。

木屋氏が関わったファルコムの作品は、ジャンルや内容に関わらず「ドラゴンスレイヤー」の名を冠していました。そのため、このシリーズ名は木屋作品であることを示すブランドのような役割を果たしていました。しかし、木屋氏の退社後、ファルコムは『風の伝説ザナドゥII』を「The Last of Dragon Slayer」として発売し、シリーズを一旦終了させました。その後、『ザナドゥ』、『ロマンシア』、『ソーサリアン』、『英雄伝説』、『ロードモナーク』、『風の伝説ザナドゥ』などの作品群は、それぞれ独立したシリーズとして展開されることになりました。

シリーズの共通点

シリーズの初期作品である『I』では、「王冠を4つ手に入れるためにドラゴンを倒す」という最終目標が設定されていました。この要素は、2作目から4作目にかけて、「最終の敵であるドラゴンを倒すための唯一の武器、ドラゴンスレイヤーを手に入れるために王冠を4つ集める」という形で引き継がれました。シリーズを通して、「ドラゴンを倒す」というテーマが一貫して存在しますが、7作目の『ロードモナーク』ではドラゴンが登場しません。

シリーズ作品

以下に、「ドラゴンスレイヤー」の名を持つ8つのシリーズ作品を列挙します。木屋氏の退社後に制作された作品は、派生作品であっても「ドラゴンスレイヤー」の名を冠しておらず、シリーズには含まれません（例：『英雄伝説III』以降）。ただし、『風の伝説ザナドゥII』は例外的に「The Last of Dragon Slayer」と銘打たれています。

ドラゴンスレイヤー（1984年）
ザナドゥ
ザナドゥ（1985年）
ザナドゥ・シナリオII（1986年）
ロマンシア（1986年） - パッケージでは「ドラゴンスレイヤーJr.」と表記され、後に「III」としてシリーズに組み込まれました。
ドラゴンスレイヤーIV ドラスレファミリー（1987年）
ソーサリアン
ソーサリアン （1987年）
ソーサリアンユーティリティ VOL.1（1988年）
ソーサリアン追加シナリオVOL.1 （1988年）
ソーサリアン追加シナリオVOL.2 戦国ソーサリアン（1988年）
ソーサリアン追加シナリオVOL.3 ピラミッドソーサリアン（1988年）
ドラゴンスレイヤー英雄伝説 - 当初「VI」の文字は外されていました。
ドラゴンスレイヤー英雄伝説（1989年）
ドラゴンスレイヤー英雄伝説II（1992年）
ロードモナーク
ロードモナーク（1991年）
アドバンスドロードモナーク（1991年）
風の伝説ザナドゥ
風の伝説ザナドゥ（1994年）
風の伝説ザナドゥII（1995年）

『風の伝説ザナドゥII』は木屋氏の退社後に制作されたため、「The Last of Dragon Slayer」という名称を持ちながらも、ドラゴンスレイヤーシリーズには含まれないとする見方もあります。一方で、「VIII」ではなく「The Last of」と名付けられていることから、「ドラゴンスレイヤーIX」とみなす意見も存在します。

派生作品

ドラゴンスレイヤーシリーズは、ファルコムの代表作として、シリーズ解体後も「Dragon Slayer」の名を冠さない多くの派生作品が発売されています。

ザナドゥ
ファザナドゥ
ザナドゥ・ネクスト
東亰ザナドゥ
ソーサリアン
ソーサリアンオンライン
ドラゴンスレイヤー英雄伝説
英雄伝説シリーズ
ドラゴンスレイヤー外伝 眠りの王冠

外部リンク

ドラスレシリーズ特集 - ファルコムミュージアム内の特集ページ
ドラゴンスレイヤークロニクル（プロジェクトEGG）

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