ソード・ワールドRPGリプレイ第2部

ソード・ワールドRPGリプレイ第2部の概要

「ソード・ワールドRPGリプレイ第2部」は、1990年から1992年まで月刊ドラゴンマガジンで連載されたリプレイ作品で、多くのファンを魅了しました。このリプレイは、前作と比べてよりハードな路線を採用しており、キャラクターたちが直面する危険度の高さが特徴です。本作のGMを務めるのは山本弘、イラストを担当したのは幡池裕行です。

舞台とシナリオ

物語の舞台は、西部諸国のベルダインやザーン、未開地などの場所に展開され、さらに大規模なキャンペーンシナリオとして、仮面の魔術師と魔獣創造技術を巡る闘争が中心に置かれています。特に前半では、異世界の「ゲート」を操る敵が現れる一方、後半では魔獣創造技術の復活を目指す一団と対峙します。これによって、物語には緊張感が漂い、プレイヤーたちが立ち向かう試練が増加しました。

また、前作のキャラクターたちが交代する中で、NPCのシアや新キャラのベルモットが登場し、物語の展開に新たな刺激を与えました。特にシアは、その独特な背景から、物語に多様性を持たせており、「女ターザン」とも称される存在感を示しました。

キャラクターたち

初期のプレイヤーキャラクター(PC)には、ライ、ベリナス、アラシャ、フィリアン、キドマン、リンの6人がいます。中でもライはパーティーの「主人公的存在」とされていますが、未発達な能力値から目立つ機会が少なく、他のキャラクターが主導権を握りました。

ベリナスは「重戦車」としての役割を果たし、戦闘力を持ちながらも脆さも抱えています。アラシャは神官戦士という位置付けで、彼女の calmness とは正反対の激凜を秘めています。フィリアンは精霊使いとしてパーティーのリーダー的役割を持ち、特にソロプレイでの場面で一際輝きます。

しかし、キドマンとリンは物語の中で死亡し、リプレイのハードな要素が認知される結果となりました。キドマンは強力な魔術師でありながらも、最終決戦で命を落とし、その死がパーティーに大きなショックを与えることとなります。一方、リンは神官兼盗賊であり、その特異な存在価値ながらも活躍の場が少なかったのが残念です。

後期メンバーのシアとベルモットは、新たな風を吹き込み、ストーリーに重要な役割を果たします。特にシアの生い立ちは物語中での成長を象徴し、プレイヤーたちに新たな挑戦を提供しました。

人気と影響

このリプレイは、ただのストーリーにとどまらず、後の「ソード・ワールドRPGアドベンチャー」や「ソード・ワールドRPGシアター」といった他の作品に流れを生む役割を果たしました。特に、山本が発表したエピソードは後に繋がる物語が多く、「古代王国の魔獣創造施設」というテーマが登場し、その流行が多くの投稿作品に影響を与えたことで、時には陳腐化する事態も招きました。

最後に、歴代リプレイパーティー全般から見ても、リプレイ第2部は特異な存在であり、多くの読者からの賛否も受けた作品として記憶されています。成功と失敗が入り混じったこの作品は、今なお多くのファンに愛され続けています。

もう一度検索