ソーラーフロンティア

ソーラーフロンティア株式会社は、薄膜型（CIS系）太陽電池モジュールの製造・販売を行う日本のメーカーです。

概要

2006年9月、石油元売企業であった昭和シェル石油の全額出資子会社として「昭和シェルソーラー」が設立されました。その後、2010年に社名をソーラーフロンティアに変更しています。2011年には、宮崎県に世界最大級の太陽電池生産工場である宮崎第3工場（現：国富事業所）を完成させ、年間900MWの生産能力を誇りました。この工場は、日立プラズマディスプレイの遊休施設を再利用したものでした。

昭和シェル石油と出光興産の経営統合に伴い、出光傘下となった後、2021年3月1日には本社を台場フロンティアビルから帝劇ビルに移転しました。

薄膜型（CIS系）太陽電池モジュール

ソーラーフロンティアは、2014年時点で日本国内において非シリコン系の薄膜ソーラーパネルを製造する唯一の企業でした。同社の主力製品であるCIS系太陽電池モジュールは、独自の技術により、実発電量の高さが特徴です。

効率

薄膜型CIS系太陽電池は、シリコン系の単結晶・多結晶タイプに比べて、発電効率（光から電気への変換効率）が低いという特性があります。そのため、同じ出力を得るためには、より広い設置面積が必要となります。

特徴

CIS系太陽電池の最大の特長は、発電効率の低さを補う実発電量の高さです。太陽光発電の出力は、研究室での一定条件下で測定される値とは異なり、実際の環境では太陽の傾きや季節、天候などの影響を大きく受けます。CIS系モジュールは、高温条件下でも出力低下が少ないことが実証されており、年間を通して安定した発電量を確保できます。

価格

CIS系太陽電池は、シリコン系に比べて安価であるという利点があります。市場価格は、中国製の安価なパネルと同等のコストパフォーマンスを実現しています。

テレビCM

2011年には、女優の井川遥さんを起用した「太陽に愛された女」シリーズのテレビCMを放送し、話題を集めました。

CIS太陽電池モジュールの生産終了

2021年10月19日、ソーラーフロンティアは主力事業であったCIS太陽電池モジュールの生産を2022年6月末を目途に終了することを発表しました。これは、中国メーカーとの価格競争激化によるもので、国内の太陽光パネルメーカーと同様に、CIS系モジュールの製造から撤退する形となりました。今後は、結晶シリコン系太陽電池セルを他社からOEM調達し、国内でモジュールを製造・販売していく方針です。なお、CIS系モジュールの保守や保証は当面継続されます。

脚注

注釈

出典

関連項目

オリックス・バファローズ - 2013年よりユニフォーム袖スポンサー
アルコ&ピースのオールナイトニッポン - 提供スポンサー

外部リンク

* ソーラーフロンティア株式会社

もう一度検索