ゾイド オルタナティブ

ゾイド オルタナティブ

『ゾイド オルタナティブ』（ZOIDS ALTERNATIVE）は、タカラトミーから発売されたXbox 360用シミュレーションロールプレイングゲームです。開発は翔泳社が担当しました。ゾイドシリーズのコンピュータゲーム作品の一つで、戦略性と重厚な世界観が特徴です。

概要

本作は、全5種類のゾイドと、60種類以上の追加武装（マシンガン、ライフル、キャノン砲など実弾兵器が中心）、そして53種類のパイロットスキルを組み合わせて戦う戦略シミュレーションゲームです。プレイヤーは、これらの要素を駆使して、様々な戦局を乗り越えていきます。

企画はタカラトミーの中瀬崇嗣氏によって行われました。戦略面では、敵を集中攻撃できる「援護システム」や、複数の敵を一度に攻撃できる「EMPシステム」といった独自のシステムが搭載されています。

設定・演出面では、ゾイドが明確に「兵器」として位置づけられている点が特徴です。そのため、従来のゾイド作品に見られた牙や爪で引き裂く、角で突く、噛み付くといった肉弾戦は行えません。ただし、接近戦においてはハンマーのような殴打兵器やパイルバンカーなどの独立した装備を使用することができます。

ストーリーは、ヘリック共和国陣営に属するマロール共和国と、ガイロス帝国陣営に属するジャミル民国の対立を軸に展開します。プレイヤーは、マロール共和国の特殊部隊「カタナ」を支援する「メイス」部隊のゾイド5機を指揮し、全14面のミッションをクリアしていきます。

ヘリック共和国およびガイロス帝国の名が登場しますが、ゲームのストーリーはゾイドバトルストーリーの設定とは全く無関係であり、一種のパラレルワールドとして描かれています。また、本作で登場するパスワードは、携帯コンテンツ「ゾイドタクティクス NEO」で使用可能です。

登場ゾイド

C-WOLF: ヘリック共和国で開発された中型ゾイド。世代的には2.5世代に属します。突出した性能はありませんが、汎用性と低コストを両立させた名機として知られています。
D-BISON: マロール共和国陸軍第3世代ゾイド。遠距離砲撃による後方支援を想定し、重火力を搭載したゾイドです。
R-HORN: ジャミル民国陸軍第3世代ゾイド。D-BISONに対抗するために開発されました。火力重視のD-BISONに対し、R-HORNは防御面を重視した設計となっています。
S-TIGER: ジャミル民国陸軍第3世代ゾイド。ガイロス帝国から供給されたゾイドですが、技術力の低さとコスト軽減のため、オリジナルの機体よりも性能が劣ります。
S-LIGER: マロール共和国陸軍第3世代ゾイド。C-WOLFの後継機として開発されました。汎用性が高く、様々なバリエーションが存在します。

また、ゾイドではありませんが、ジャミル民国が保有する巨大陽電子圧縮榴弾砲は「デスザウラー砲」と呼ばれています。

国家

マロール共和国: 共和制の民主主義国家。ヘリック共和国の陣営に属しています。
ジャミル民国: 政党による一党独裁国家が100年近く続く社会主義国家。ガイロス帝国の陣営に属しています。

外部リンク

ゾイド オルタナティブ 公式ページ（タカラトミー） - ウェイバックマシン（2010年5月28日アーカイブ分）

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