ゾイドインフィニティ

ゾイドインフィニティ

『ゾイドインフィニティ』は、2004年に株式会社タカラトミーから発売された人気玩具シリーズ「ゾイド」を題材とした対戦アクションアーケードゲームです。株式会社タイトーと株式会社翔泳社が企画・開発を担当しました。

ゲーム概要

本作は、ゾイドシリーズ初のIDカードシステムを採用した対戦アーケードゲームです。従来の「ZOIDS VS.」シリーズとは異なり、1対1の対戦が基本となります。プレイヤーは、バトルポイント（BP）を貯めて階級を上げ、乗り換えアイテムを入手することで、より強力なゾイドへと乗り換えることができます。所有するゾイドや装備は、専用のIDカードで管理します。

ゲーム開始時に、プレイヤーはヘリック共和国、ガイロス帝国、ネオゼネバス帝国の3つの国家から所属を選択します。それぞれの国家に所属するゾイドを操り、他のプレイヤーとの対戦を通じて自国の勝利を目指します。

2006年夏には、バージョンアップ版である『ゾイドインフィニティEX PLUS』が稼動を開始しました。

家庭用ゲーム機版

アーケード版の人気を受け、家庭用ゲーム機にも移植されました。2005年2月にはPlayStation 2版『ゾイドインフィニティフューザーズ』が、2006年春にはXbox 360版『ゾイドインフィニティEX NEO』が発売されています。

PlayStation 2版にはアーケード版のシナリオモードに加え、オリジナルシナリオモードやサバイバルモード、ハンティングモードなどの独自のゲームモードが収録されています。Xbox 360版はアーケード版の完全移植となっており、XBOX Liveを用いた通信対戦モードが搭載されています。

家庭用ゲーム機版では、アーケード版には登場しなかったゾイドも追加されています。また、一部のゾイドの入手条件がアーケード版とは異なる場合もあります。

筐体とカードシステム

アーケード版の筐体は、一般的に2台のコクピット型筐体と、カード販売やカード情報のメンテナンスを行うカスタマイズベンダーで構成されています。

操作はツインスティック式で、左右のレバーとボタンを組み合わせてゾイドを操作します。レバーを倒した方向に移動し、ブーストボタンを押しながらレバーを倒すとダッシュ、両方のレバーを同時に倒すとステップを行います。武装は、スロットに装備されたものを使用します。スロットは左右同時押しで切り替えることができ、左右スロット同時押しとレバーを左右反対方向に倒すことで、ゾイドの必殺技を発動できます。

ゲームの進行状況や所有ゾイド、装備品などのデータは、専用のIDカードに記録されます。プレイヤーは、カードをカスタマイズベンダーで使用することで、ゾイドのカスタマイズやデータの管理を行うことができます。IDカードには使用期限があり、期限が過ぎた場合は新しいカードにデータを引き継ぐ必要があります。また、最後にカードを使用した日から60日経過すると、カードの情報が無効になるため注意が必要です。

専用カードの情報を「ZOIDS.INF.NET」で登録すると、パソコンや携帯電話からゾイドのカスタマイズやランキング閲覧などの連動コンテンツを利用することができました（有料）。

ストーリー

物語の舞台は、ヘリック共和国とゼネバス帝国の最終決戦後、ガイロス帝国によってゼネバス帝国が滅亡した中央大陸西北方のニカイドス島です。主人公と戦友のチャクトは、軍の任務で島に派遣されます。そこで古代ゾイド人の少女カノンと出会い、島で危険な研究を進めるザルカの野望を阻止するために戦います。

PlayStation 2版『ゾイドインフィニティフューザーズ』では、アニメ『ゾイドフューザーズ』の世界観に合わせたオリジナルストーリーが展開されます。Xbox 360版『ゾイドインフィニティEX NEO』では、アーケード版と同様に三国間の戦争が描かれています。

ネットワークサービス終了

アーケード版『ゾイドインフィニティ』は、2010年4月1日をもってネットワークサービスを終了しました。

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