タイシタレーベル

タイシタレーベルについて

タイシタレーベル（英語: TAISHITA Label）は、ビクターエンタテインメント内にある音楽レーベルで、サザンオールスターズとそのメンバーに特化したプライベートレーベルです。このレーベルは、1983年に設立され、当初はビクター音楽産業の社内レーベルとして活動していました。この時期、サザンオールスターズは「Invitation」レーベルに所属していましたが、その後「スピードスター」という規模の大きなレーベル傘下に変更されました。

レーベルの設立と名称の由来

設立当初は、ビクター傘下のレーベルとして、ドラマやアニメの主題歌の発売元を「VICTOR TAISHITA」としてクレジット表記していました。レーベル名の「タイシタ」は、メンバーの原由子が「大したもんだ」というフレーズに由来して命名したものです。桑田佳祐は、「アホナホージョーハン・レーベル」という案も出していましたが、登録が見送られました。

また、タイシタレーベルのロゴは、鯛をキャラクター化した「TAISHITAマーク」と呼ばれています。このロゴは、ほとんどすべての作品に共通して使用され、時にはアレンジが施されたものもあります。

発展の歴史

1983年の設立以来、レーベルはサザンオールスターズの楽曲制作を中心に活動を進めてきました。最初のリリースは、シングル「EMANON」とアルバム『綺麗』であり、これ以降のすべてのシングルやアルバムにはタイシタのマークが入りました。1992年には、サザンオールスターズのプロデューサーである高垣健がパートナーとして関わる「スピードスター・レコーズ」の傘下となり、レーベルはさらなる成長を遂げました。

合弁会社の設立

2007年には、アミューズとビクターの合弁により、「タイシタレーベルミュージック株式会社」が設立されました。この会社は、サザンオールスターズ関連の楽曲制作とその版権管理を行っています。また、社長の中西正樹は、サザンの元マネージャーとしても知られており、桑田佳祐のラジオ番組にも出演していたことがあります。

最近の動向

タイシタレーベルは、2018年に神奈川県茅ヶ崎市で行われた「茅ヶ崎サザン芸術花火2018」にも正式に参加しました。このイベントでは、サザンの楽曲が花火に合わせて流れ、大きな話題となりました。その後、2023年には、アミューズとビクターの協力で「茅ヶ崎エフエム」というコミュニティFM局が開局され、地域との連携を強化しています。

タイシタレーベルに所属するアーティスト

タイシタレーベルには、主要アーティストとしてサザンオールスターズや桑田佳祐をはじめ、KUWATA BAND、SUPER CHIMPANZEE、原由子、香取慎吾と原由子のユニットなど、多彩なアーティストが揃っています。これらのアーティストたちは、タイシタレーベルを通じて独自の音楽を展開し続け、音楽シーンにおいて重要な存在となっています。

タイシタレーベルは、今後もサザンオールスターズとそのメンバーの音楽活動を支え、さらに新たな才能の発掘や育成にも取り組んでいくことでしょう。

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