タイニイ・バブルス

アルバム『タイニイ・バブルス』の概要

『タイニイ・バブルス』（Tiny Bubbles）は、サザンオールスターズの3枚目のオリジナルアルバムであり、1980年3月21日にレコードとしてリリースされました。アルバムのタイトルは、表紙に印刷された大きなタイトルの下にある楽曲名でもあり、その1曲目と10曲目に収められています。リリース元はInvitationで、1984年、1998年、2008年にはCDとして再発されました。また、2014年からはダウンロード配信が行われ、2019年からはストリーミング配信も開始されました。

背景

発売当初、サザンオールスターズは「FIVE ROCK SHOW」というプロモーションを展開し、シングルを5か月連続でリリースする企画を実施しました。この期間中、メディアへの露出を抑えることで、リリースに向けたレコーディングに集中しました。本作はその真っただ中に発売されたもので、シングル「恋するマンスリー・デイ」と同時にリリースされました。

アルバムのデザイン

『タイニイ・バブルス』のアルバムジャケットには独特なデザインが施されています。表ジャケットには猫のイラストが採用され、裏ジャケットにはメンバー全員が猫の姿として表現されています。ただし、実際のメンバーは小さく小道に配置されています。また、カセットテープ版のジャケットは一時期異なるデザインでしたが、初回生産分のみのもので、その後はLP盤のデザインに統一されました。

音楽的特性と制作

本アルバムの楽曲は、プロデュースをバーニングプロダクションが担っており、当時のサザンオールスターズを象徴する音楽スタイルが反映されています。全ての作詞・作曲は桑田佳祐が手がけており、その才能が光る楽曲が揃っています。1998年の再発盤では、オリジナルLPの復刻ジャケットが採用され、ウルフルズのトータス松本によるライナーノーツも封入されていました。

アルバムの成功

『タイニイ・バブルス』は、オリコンチャートで初の1位を記録したアルバムであり、その後のオリジナルアルバムもすべてオリコンチャートで1位を獲得しています。この成功は、サザンオールスターズの地位を確立する重要な要素となりました。

収録曲の紹介

アルバムには多彩な楽曲が含まれており、それぞれが独特のテーマを持っています。特に「ふたりだけのパーティ」は、ヤマザキナビスコのCMソングとしても知られており、メドレー形式の楽曲が特徴です。「タバコ・ロードにセクシーばあちゃん」は、コミカルなタイトルとは裏腹に、人生の晩年を迎えた男女の恋愛を描いたラブソングです。「Hey! Ryudo!」や「涙のアベニュー」なども後にシングルとしてヒットしました。

参加メンバー

アルバムには多くの才能あるミュージシャンが参加しており、桑田佳祐を中心に、大森隆志、原由子、関口和之、松田弘などが演奏を担当しています。また、ストリングスやサクソフォンなど、多彩な楽器が組み合わされており、豊かなサウンドを実現しています。

このように、『タイニイ・バブルス』はサザンオールスターズの音楽的成長とその後の成功への道を切り開く重要な作品であり、今も多くのリスナーに愛され続けています。

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