タイムクライシス2

タイムクライシス2 (TIME CRISIS 2)

『タイムクライシス2』は、1998年4月1日にナムコ（後のバンダイナムコアミューズメント）によって稼働を開始したアーケードガンシューティングゲームです。この作品は、タイムクライシスシリーズの第二弾として知られ、通称「タイクラ2」や「TC2」などと呼ばれています。2001年には、家庭用ゲーム機であるPlayStation 2向けに移植され、グラフィックの向上が図られました。

ゲームシステム

『タイムクライシス2』では、シリーズおなじみの「撃って隠れる」システムが採用されています。プレイヤーは敵と戦いながら、適宜物陰に身を隠せる仕組みとなっており、これにより戦略的なプレイが可能です。また、ゲームには制限時間が設けられていましたが、本作からは制限時間が切れた場合に即ゲームオーバーになるのではなく、ライフが1つ減少するシステムに変更されました。

この作品は、日本国内のガンシューティングゲームとして初めて、二台の筐体同士の通信を可能にしました。これにより、2人同時にプレイできる協力プレイが実現し、従来手法の単独プレイも引き続き可能です。その際、スコアランキングは個々のプレイスタイルごとに別集計されます。筐体の種類も前作に比べて多様化し、小型モニターのSD型や大画面のDX型が用意されました。

また、得点制が導入され、連続ヒットを狙うことでボーナス得点を得られる仕組みも新たに加わり、プレイヤーに新たな挑戦を提供しています。特に弾を命中させてから次弾を連続して当てると、ボーナスが加算されるため、緊張感をもってプレイすることができます。さらに、「追い打ちシステム」により敵を早く仕留める方法もあります。

ストーリー

物語は、1998年10月31日に誕生した「スターライン・ネットワーク」計画によるものです。株式会社ネオダイン・インダストリーの会長、アーネスト・ディアズが次世代通信衛星を発表し、彼は「これで世界は一つになります」と語りました。しかし、その計画が実は核兵器搭載の軍事衛星であることが判明します。

これを受け、国際特殊諜報機関VSSEは、エージェントのクリスティー・ライアンをその内部に潜入させますが、彼女は捕まってしまいます。そこでVSSEは、エリート工作員であるキース・マーティンとロバート・バクスターのコンビを派遣し、彼女を救出し必要な情報を取り戻す任務に向かいます。

ステージ構成

ゲームは複数のステージで構成されており、各ステージでは緊迫感溢れる戦闘が展開されます。プレイヤーはNDI社の幹部や私設軍兵士と戦いながら、情報を集め、最終的には敵のボスと対決します。例えば、ヤコフ・キニスキーやバフ・ブライアント、さらには伝説の殺し屋ワイルド・ドッグと激闘を繰り広げます。

新要素と家庭版

PS2版では、アーケード版の内容が元にグラフィックが改善され、各種追加要素も加えられています。新たにダブルガンモードやクライシスミッションなども追加され、プレイヤーに様々な楽しみ方を提供しています。

『タイムクライシス2』は、緊迫したストーリー展開と多様なゲームシステムが魅力の作品であり、特に2人協力プレイでは友達とともに楽しむことができる、新しい遊び方を提供しています。

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