タイヨーエレック

タイヨーエレック株式会社：パチンコ・パチスロの歴史と革新

タイヨーエレック株式会社は、日本のパチンコ・パチスロ製造販売会社として、長年にわたり業界を牽引してきました。現在はサミー株式会社の完全子会社として、セガサミーグループの一員となっています。この記事では、タイヨーエレックの歴史、主要な製品、そして業界における役割について詳しく解説します。

アレンジボールから人気アニメ・ゲーム版権機へ

タイヨーエレックは、手打ち台であった「アレンジボール」を電動化した「アレパチ」でその名を広めました。特に「ワイワイワイ」などの機種は、アレパチの代表的な存在として知られています。しかし、アレンジボールに対する規制が強化される中で、2004年の規則変更によりアレンジボールの製造は禁止されました。

その後、タイヨーエレックはアニメやコンピュータゲームとのタイアップに注力し、新たな道を切り開きました。特に『龍が如くシリーズ』のパチンコ・パチスロ化権は、同社の重要なコンテンツとなっています。ただし、セガの意向により本編作品の使用許可が下りず、外伝作品のみのタイアップに留まっているというエピソードもあります。

経営体制の変化と構造改革

創業者の佐藤昭治氏から娘の佐藤英理子氏へと経営が引き継がれ、2001年には大証JASDAQへの上場を果たしました。しかし、2011年には上場を廃止し、サミーの完全子会社となりました。2015年には、セガサミーグループの遊技機事業に関する構造改革の一環として、従業員の希望退職や瀬戸工場の閉鎖などの措置が取られました。これにより、生産機能はサミー川越工場へ集約され、遊技機のブランドも順次サミーへと統一されることになりました。

2017年3月には、「CRビッグorスモール」がタイヨーエレックブランドとしては最後の機種となり、同年9月以降はサミーブランドでの発売に移行しました。本社も2017年にサンシャイン60へ移転しましたが、2018年には住友不動産大崎ガーデンタワーオフィス棟へ再移転しています。

主なパチンコ・パチスロ機種

タイヨーエレックは、数多くの人気機種をリリースしてきました。以下に、主な機種をいくつか紹介します。

パチンコ機種

スロットル2号（アレンジフィーバー）
ワイワイワイ（アレパチ）
スーパーアレパチ
ファンタジー7（業界初の再始動機能）
CR海底天国7（当時業界最大の10.4インチ液晶搭載）
CR魔法のプリンセス ミンキーモモ|魔法のプリンセス_ミンキーモモ

パチスロ機種

火山
シュリ-30
キング オブ ザ マハラジャ

沿革

1973年 - 太陽電子株式会社として設立
1996年 - 現社名に変更
2001年 - JASDAQ登録
2007年 - サミーと資本提携
2011年 - サミーの完全子会社となる
2016年 - 瀬戸工場閉鎖
2017年 - 本社をサンシャイン60へ移転
* 2018年 - 本社を住友不動産大崎ガーデンタワーオフィス棟へ移転

タイヨーエレックは、アレンジボールの時代から現在に至るまで、常に変化を恐れず、革新的な製品を開発し続けてきました。セガサミーグループの一員として、今後の展開にも注目が集まります。

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