タイラー・チャットウッド

タイラー・コール・チャットウッド：波瀾万丈な野球人生

タイラー・コール・チャットウッド（Tyler Cole Chatwood、1989年12月16日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州フォンタナ出身のプロ野球選手（投手）。右投右打。現在はフリーエージェント。
愛称は"チャティ"。NPBでの登録名はタイラー・チャトウッド。

プロ入りからエンゼルス時代

高校時代には、後にメジャーリーガーとなるマット・アンドリースとチームメイトだった。2008年のMLBドラフト2巡目（全体74位）でロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムから指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせた。

2011年、チャットウッドはジョエル・ピネイロの故障による離脱を受け、4月11日のクリーブランド・インディアンス戦でメジャーデビューを果たした。スコット・カズミアーの不調も重なり、先発ローテーションの穴を埋める形で、年間を通してほぼ先発として起用された。

ロッキーズ時代

2011年11月30日、クリス・アイアネッタとのトレードでコロラド・ロッキーズへ移籍。新天地での活躍が期待された。

2012年は2度のマイナー降格を経験。胸筋を痛めて戦線離脱した時期もあり、シーズンオフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、実戦での調整を行った。

2014年は4試合に登板後、7月にトミー・ジョン手術を受け、シーズンを棒に振った。2015年1月14日には、ロッキーズと2年総額200万ドル+出来高の契約を結び、再起を図った。2017年オフにFAとなった。

カブス時代

2017年12月7日、シカゴ・カブスと3年総額3800万ドルという大型契約を締結。大きな期待を背負って新たなチームへ。

2018年4月29日の試合で放ったシングルヒットが、カブスでの初安打・初打点となった。シーズンを通して先発ローテーションの一角を担ったが、95回を投げて84奪三振、防御率4.98という成績だった。シーズン途中には、カブスがコール・ハメルズを獲得した影響で、ブルペンに配置転換となった。2020年オフにFA。

ブルージェイズ、ジャイアンツ時代

2021年1月21日、トロント・ブルージェイズと300万ドルの単年契約を結んだ。しかし、7月30日にDFAとなり、翌31日に自由契約となった。

同年8月7日には、サンフランシスコ・ジャイアンツとマイナー契約。AAA級サクラメント・リバーキャッツを経て、8月17日にメジャー契約を結び、アクティブ・ロースター入り。オフにFAとなった。

ソフトバンク時代

2022年1月5日、福岡ソフトバンクホークスが獲得を発表。背番号は12。しかし、度重なる怪我の影響で一軍での登板機会を得られず、6月には右肩を手術。シーズン中の復帰は絶望的となり、7月14日に退団が発表された。

パイレーツ、ダイヤモンドバックス傘下時代

2022年12月21日、ピッツバーグ・パイレーツとマイナー契約。2023年はA+級、AAA級でプレーしたが、6月15日に自由契約となった。

2023年8月7日には、アリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約。AAA級で好成績を残すも、8月26日に自由契約。2024年4月9日に再びダイヤモンドバックスと契約したが、AAA級とルーキー級で結果を残せず、5月31日に自由契約となった。

投球スタイル

平均95.5mph（約153.4km/h）のシンカーとカッターを主体とする投球スタイル。変化球としてカーブとチェンジアップも使用。最速球速は2017年に計測した99.2mph（約159.6km/h）。

人物

既婚者であり、2018年6月には息子が誕生。
愛称は"チャティ"で、プレイヤーズ・ウィークエンドでは背ネームに使用した。

度重なる怪我やチームの移籍を経験しながらも、常に前向きに野球に取り組み続けたチャットウッド。その野球人生は、まさに波瀾万丈と言えるだろう。

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