タイロッド・テイラー

タイロッド・テイラー：不屈の精神を持つクォーターバック

タイロッド・ディアロ・テイラー（Tyrod Di'allo Taylor、1989年8月3日 - ）は、アメリカ合衆国バージニア州ハンプトン出身のアメリカンフットボール選手。現在はニューヨーク・ジェッツに所属し、クォーターバック（QB）として活躍しています。

高校時代から輝かしい実績

高校時代から先発QBとして頭角を現し、3年間で34勝4敗という素晴らしい成績を収めました。パスでは5,144ヤード、44TD、ランでは2,546ヤード、56TDを記録。キックリターナーやセイフティとしても活躍しました。その才能は早くから注目され、Rivals.comからデュアルスレットQBとして1位、Scout.comからQBとして4位と評価されました。フロリダ大学やバージニア工科大学からの誘いを受け、最終的にバージニア工科大学に進学しました。

大学での活躍

バージニア工科大学では、1年次から試合に出場し、すぐに先発QBの座を獲得しました。フロリダ州立大学戦では、ランで92ヤード、1TD、パスで204ヤード、2TDパスを記録し、20年ぶりの勝利に貢献。その後も活躍を続けましたが、怪我に悩まされる時期もありました。

2年次には、一時練習生としてスタートしましたが、すぐに先発QBに返り咲きました。アトランティック・コースト・カンファレンス優勝戦ではMVPに選ばれ、チームをオレンジボウルに導きました。

3年次には、チームをカンファレンス2位に導き、チックフィルAボウルで勝利。4年次には、カンファレンス最優秀選手に選ばれ、24TDパスという大学記録を樹立しました。

大学通算では、トータルオフェンス獲得ヤード、パス獲得ヤード、QBのラン獲得ヤード、先発QB勝利数、QBのTDラン、シーズンTDパスで大学記録を更新しました。

NFLでの挑戦

2011年のNFLドラフト6巡でボルチモア・レイブンズに指名され、NFL入りを果たしました。当初はWRへの転向も噂されましたが、QBとして育成されることになりました。レイブンズでは、ジョー・フラッコの控えQBとして、プレシーズンで活躍を見せ、レギュラーシーズンでも出場機会を得ました。

2015年にはバッファロー・ビルズに移籍し、先発QBの座を掴みました。インディアナポリス・コルツ戦で初先発し勝利に貢献。2015年は14試合に先発出場し、パス成功率63.7%、3035ヤード、20TD、6INTの成績を残し、ランでもチーム記録となる568ヤードを記録しました。また、プロボウルにも選出されました。

その後、クリーブランド・ブラウンズ、ロサンゼルス・チャージャーズ、ヒューストン・テキサンズ、ニューヨーク・ジャイアンツを経て、2024年からはニューヨーク・ジェッツに所属しています。チャージャーズでは、怪我により先発QBの座を失うという不運に見舞われましたが、テキサンズでは開幕戦で勝利に貢献するなど、随所でその実力を発揮しています。

プレースタイルと評価

タイロッド・テイラーは、高い運動能力と正確なパスを兼ね備えたデュアルスレットQBです。冷静な判断力とリーダーシップも持ち合わせており、チームを勝利に導く力を持っています。怪我に苦しむ時期もありましたが、常に前向きな姿勢で挑戦を続け、多くのファンから支持されています。

NFLでの活躍は目覚ましいものであり、これからも彼の活躍から目が離せません。

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