タイ・プレミアリーグ2013

タイ・プレミアリーグ2013：激闘と挑戦のシーズン

タイ・プレミアリーグ2013は、タイサッカー界における重要な一年でした。1996-97シーズンに創設されたこのリーグは、2013年で17シーズン目を迎え、トヨタ自動車が冠スポンサーとなり、「トヨタ・タイ・プレミアリーグ」として開催されました。

概要

2013年シーズンは、前年のタイ・ディヴィジョン1リーグからラーチャブリー（初昇格）、スパンブリー（6年ぶり）、バンコク・ユナイテッド（3年ぶり）が昇格し、新たな風を吹き込みました。しかし、シーサケートはクラブの移転問題による混乱から出場資格を停止され、17チームでリーグ戦が争われることとなりました。

このシーズン、最も注目を集めたのはブリーラム・ユナイテッドの圧倒的な強さでした。彼らはシーズンを通して無敗を維持し、2シーズンぶり3回目の優勝を果たしました。これは、前年のムアントン・ユナイテッドに続き、リーグ史上2度目の無敗優勝という快挙でした。

ブリーラム・ユナイテッドの優勝により、AFCチャンピオンズリーグ2014のグループリーグ出場権を獲得。2位のムアントン・ユナイテッド、3位のチョンブリーは予選プレーオフへの出場権を得ました。一方で、最下位のパタヤ・ユナイテッドはディヴィジョン1リーグへの降格が決まりました。

主要な出来事

• - 得点王：カルメロ・ゴンサレス（ブリーラム・ユナイテッド）が23得点を挙げ、得点王に輝きました。
• - 年間最優秀選手：テーラトン・ブンマタン（ブリーラム・ユナイテッド）が選出されました。
• - 年間最優秀監督：アッタポル・プスパコム（ブリーラム・ユナイテッド、バンコク・グラス）が選出されました。

外国人選手枠

外国人選手は1チーム7人まで登録可能で、1試合に出場できるのは5人まで。同時にピッチに立てるのは4人までで、そのうち1人はアジアサッカー連盟（AFC）加盟国の選手である必要がありました。

カップ戦の結果

• - タイFAカップ：ブリーラム・ユナイテッドがバンコク・グラスを3-1で破り優勝。ブリーラムはリーグ優勝によりACL出場権を得ていたため、3位のチョンブリーがACL予選プレーオフの出場権を獲得しました。
• - コー・ロイヤルカップ：ブリーラム・ユナイテッドがムアントン・ユナイテッドを1-0で下し優勝。
• - タイ・リーグカップ：ブリーラム・ユナイテッドがラーチャブリーを2-1で破り優勝。
• - トヨタプレミアカップ：ブリーラム・ユナイテッドが名古屋グランパスをPK戦の末に破り優勝。

日本人選手の活躍

2013年シーズンは、多くの日本人選手がタイ・プレミアリーグで活躍しました。

• - 片野寛理 （オーソットサパー・サラブリー）
• - 河村崇大 （TOT）
• - 櫛田一斗 （チョンブリー）
• - 猿田浩得 （バンコク・グラス）
• - 下地奨 （BECテロ・サーサナ）
• - 能登正人 （チャイナート）
• - 橋本卓 （オーソットサパー・サラブリー）
• - 樋口大輝 （ソンクラー・ユナイテッド）
• - 平野甲斐 （ブリーラム・ユナイテッド）
• - 村上一樹 （チェンライ・ユナイテッド）
• - 山本寛幸 （オーソットサパー・サラブリー）

特に、ブリーラム・ユナイテッドに所属していた平野甲斐は、コー・ロイヤルカップで先発出場するなど、チームの勝利に貢献しました。また、タイFAカップ決勝では、山本雄大が主審、相樂亨と名木利幸が副審を務めました。

タイ・プレミアリーグ2013は、ブリーラム・ユナイテッドの圧倒的な強さと、多くの日本人選手の活躍が光ったシーズンとして、タイサッカー史にその名を刻んでいます。

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