タクアレンボー

ウルグアイ北部の中心都市タクアレンボー

タクアレンボーは、ウルグアイ北中部に位置するタクアレンボー県の県都であり、人口約5万人を擁する都市です。その歴史は19世紀初頭に遡り、豊かな文化と伝統が息づいています。

歴史

1831年、当時のウルグアイ大統領フルクトゥオソ・リベラは、この地に新たな街を建設するよう命じました。その任務を託されたのは、大統領の弟であるベルナルベ・リベラ大佐でした。リベラ大佐は家族と共にモンテビデオを出発し、3ヶ月の旅を経てタクアレンボー川（グアラニー語で「葦の川」を意味する）の岸に到着しました。

この地は居住に適していると判断され、区画整理が行われました。1832年1月21日、リベラ大佐は街を「サン・フルクトゥオソ」と名付けました。これは、自身の名であるフルクトゥオソと、聖フルクトゥオソの記念日にちなんだものです。

1837年には、サン・フルクトゥオソは正式に「街」として認められ、500人以上の人々が暮らすようになりました。その後もコミュニティは成長を続け、1912年6月17日には市制を施行し、都市名を「タクアレンボー」と改称しました。

文化と著名人

タクアレンボーは、数多くの文学者を輩出しています。シルセ・マイア、マリオ・ベネデッティ、トマス・デ・マトス、ホルヘ・マジフードなどがその代表です。また、脚本家のハワード・ボーンも晩年をタクアレンボーで過ごしました。

特に有名なのは、タンゴの legend、カルロス・ガルデルです。ガルデルはタクアレンボー近郊のバリェ・エデン村の出身であるという説があり、市内にはガルデルを顕彰する記念碑や博物館が存在します。タクアレンボーは、ガルデルの音楽と魂が息づく街として、多くのタンゴファンにとって特別な場所となっています。

タクアレンボーは、その豊かな歴史と文化、そして著名な人物たちの存在によって、ウルグアイの中でも独特な魅力を放つ都市です。ウルグアイを訪れる際には、ぜひタクアレンボーに足を運び、その魅力を肌で感じてみてください。

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