タズマニアン・デビル

タズマニアン・デビル：旋風を巻き起こす人気キャラクター

タズマニアン・デビル、略してタズは、ワーナー・ブラザース制作のアニメシリーズ『ルーニー・テューンズ』に登場する人気キャラクターです。その名は、オーストラリア・タスマニア島に生息するタスマニアンデビルに由来しており、彼をモデルにした、凶暴で回転しながら暴れまわる肉食獣の姿が特徴的です。

旋風のごとく現れたデビル

タズは、短編アニメ『デビル参上（DEVIL MAY HARE）』で初登場しました。この作品で、彼は突如として現れ、渦巻くように回転しながら街中を駆け巡り、大混乱を巻き起こします。続く『ダック対デビル（DUCKING THE DEVIL）』では動物園から脱走し、さらに大騒ぎを演出しました。これら初期の作品から、タズの型破りな行動と圧倒的な存在感は、多くの視聴者の記憶に刻み込まれました。

多彩な活躍と変化するキャラクター性

初期のタズは、破壊と混乱の象徴として描かれることが多く、その凶暴性と予測不能な行動は、他のルーニー・テューンズのキャラクターたちとは一線を画していました。しかし、『ルーニー・テューンズ・ショー』では、バッグスのバニーのペットとして登場し、意外にも大人しい一面を見せています。この番組の『Merrie Melodies』セグメントでは、タズが話すシーンも見られます。このように、作品によってキャラクター性に変化が見られるのも、タズの大きな魅力の一つと言えるでしょう。

賑やかなタズの家族

タズには個性豊かな家族がいます。父親のヒュー、母親のジャン、姉のモリー、兄のジェイク、叔父のドリュー、そして妻のシーと小さな孫のスラムなど、彼を取り巻く家族関係も物語に深みを与えています。『新 ルーニー・テューンズ』では、シーではない妻と名前のない息子が登場するなど、家族構成にも変化が見られます。

数々の作品と声優陣

タズは、『ルーニー・テューンズ』シリーズ以外にも、数多くの作品に出演しています。『タイニー・トゥーンズ』『スペース・ジャム』『ルーニー・テューンズ:バック・イン・アクション』など、長年に渡り愛され続けていることが分かります。また、タズの声優も時代と共に変化しており、メル・ブランク氏からジム・カミングス氏、ブレンダン・フレイザー氏など、多くの著名な声優がタズの声を演じてきました。日本語吹き替え版では、大宮悌二氏、麦人氏、多田野曜平氏など、多くの実力派声優がタズに命を吹き込んでいます。それぞれの声優の個性によって、タズのキャラクターに様々な表情が加えられていると言えるでしょう。

まとめ

タズマニアン・デビルは、その強烈な個性と予測不能な行動で、長きにわたり視聴者を魅了し続けているキャラクターです。凶暴な一面と意外な可愛らしさを併せ持ち、様々な作品で活躍するタズは、まさにルーニー・テューンズを代表する人気キャラクターと言えるでしょう。彼の活躍はこれからも多くの世代に渡り、楽しさと驚きを与え続けることでしょう。

もう一度検索