タチアナ・トトミアニナ

タチアナ・トトミアニナ

タチアナ・イワノヴナ・トトミアニナ（ロシア語: Татьяна Ивановна Тотьмянина、1981年11月2日生まれ）は、ロシアのペルミ出身のフィギュアスケート選手であり、主にペア競技で活躍しました。彼女は2006年のトリノオリンピックにおいて、ペア金メダルを獲得したことで広く知られています。また、2004年と2005年には世界選手権での優勝も果たしています。彼女のコーチは、2001年までナタリア・パブロワ、その後はオレグ・ワシリエフであり、振り付け師はスヴェトラーナ・コロルです。

経歴

トトミアニナは1985年にフィギュアスケートを始めました。当初はシングル競技での活動を行っていましたが、1996-1997シーズンにマキシム・マリニンとペアを組むことになり、ペア競技に転向しました。当初は成果が上がらなかったものの、2000年代初頭から次第に力を付け、2001年にはアメリカのシカゴに拠点を移しました。

彼女のキャリアが大きく前進したのは、2002年のヨーロッパ選手権で初優勝した時であり、同年のソルトレークシティオリンピックでは4位に入賞しました。ただし、その当時は韓国の申雪＆趙宏博組との実力差が際立っていました。2002年と2003年の世界選手権では、申雪＆趙との対戦でいずれも2位に入ったものの、その後の2004年世界選手権ではついに彼らを抑えて世界チャンピオンの座に輝きました。

この成功は、彼女のキャリアの新たな転機を迎えるもので、同時に申雪＆趙組が怪我に苦しむことが多くなったため、両者の全盛期はほぼ入れ違いになったのです。2004-2005シーズンには、スケート・アメリカで重大な事故を経験し、トトミアニナは頭から氷上に落下する大怪我を負いましたが、シーズン後半には見事に復活し、2005年世界選手権で優勝しました。

そして、2006年のトリノオリンピックにおいて、彼女は好成績を収め、パーソナル・ベストの演技で優勝しました。これは、オリンピックの舞台での最高の栄誉となり、彼女のアマチュアキャリアを完結させました。その後も彼女は2008年までチャンピオンズ・オン・アイスツアーに参加し、スケートへの情熱を再確認しました。

私生活と技術

タチアナ・トトミアニナは、2009年にアレクセイ・ヤグディンと結婚し、彼との間に二人の娘を持っています。大きな家庭を持ち、その生活の中で新たな幸せを築いています。

技術的な面においては、彼女のペアはシングル出身であり、特にフリー演技では3トウループ＋2トウループという複合ジャンプを飛ぶことが特徴でした。彼女たちの出現以降、ペア競技でもこのようなコンビネーションジャンプが一般的になり、トリプル・トウループやトリプル・サルコウをフリープログラムに取り入れたことも高く評価されています。

主な戦績

• - 2002年 ヨーロッパ選手権 初優勝
• - 2004年 世界選手権 優勝
• - 2006年 トリノオリンピック ペア金メダル

タチアナ・トトミアニナは、競技への献身と優れた技術力により、フィギュアスケート界に名を刻んだ人物です。

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