タナー・シェパーズ

タナー・ロス・シェッパーズについて

タナー・ロス・シェッパーズ（Tanner Ross Scheppers）は、1987年1月17日にアメリカ合衆国カリフォルニア州のミッションビエホにて生まれた元プロ野球選手で、主に投手としてプレーしました。右投げ右打ちのシェッパーズは、メジャーリーグベースボール（MLB）および日本のプロ野球リーグであるNPBで研鑽を積みました。

経歴

プロ入り前の経歴

シェッパーズは、2005年のMLBドラフトでボルチモア・オリオールズから指名されますが、契約には至らず、カリフォルニア州立大学フレズノ校に進学します。大学での成績を基に、2008年のMLBドラフトでも1巡目での指名が期待されていましたが、右肩の怪我が影響し評価を落とし、最終的には2巡目でピッツバーグ・パイレーツから指名を受けるも、契約交渉が成立せず入団を拒否しました。

レンジャーズでの成長

その後、独立リーグのセントポール・セインツを経て、2009年のMLBドラフトでテキサス・レンジャーズと契約します。プロ入り後はリリーフ投手に転向し、2012年6月にはオークランド・アスレチックス戦でメジャーデビューを果たしました。この年は39試合に出場し、1勝1敗1セーブ、防御率4.45の成績を残します。

2013年には76試合に登板し、6勝2敗1セーブ、防御率1.88という素晴らしい成績を記録します。この年の中には、ニューヨーク・ヤンキース戦でイチローにサヨナラ本塁打を浴びる場面もありました。

しかし、翌年にはエースであるダルビッシュ有が故障したためシェッパーズが開幕投手に抜擢されますが、厳しいスタートを切ることとなります。故障やパフォーマンスの低下が影響し、成績は思わしくありませんでした。2015年からはリリーフに専念し、2016年には手術の影響で一時的に出場機会が減りました。

千葉ロッテマリーンズでの挑戦

2018年に千葉ロッテマリーンズに入団し、NPBでのキャリアをスタートさせます。中継ぎ投手として活躍し、初登板では2失点を喫しながらも、平行して進めた成長により、シーズン終盤には初勝利を記録しました。その後も複数回の先発マウンドを経験し、シーズン全体では1勝3敗1セーブ、防御率4.54という成績が残されています。しかし、シーズン終了後に退団が発表されました。

独立リーグでの再挑戦

ロッテ退団後は、独立リーグであるアトランティックリーグのロングアイランド・ダックスと契約し、短期間のプレーを経てFAとなります。

投球スタイル

シェッパーズの投球スタイルは、最速100mphを超えるフォーシームと、82.3mphのカーブを主体とします。時折、平均球速89mphのチェンジアップや86.7mphのスライダーも投げることがあり、シンプルながらも力強いボールで打者を抑える技能を持っています。

最後に

タナー・ロス・シェッパーズは多くの困難を乗り越えて、米国と日本の両方でプロ野球選手として貴重な経験を積んできました。彼の職業人生は、アスリートの挑戦と成長を体現しているといえるでしょう。

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